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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】SUPERSNAZZ(2003年8月号)- より団結力は強くなったとは思いますね。

より団結力は強くなったとは思いますね。

2003.08.01

より団結力は強くなったとは思いますね。

──二年ぶりのアルバムリリースとなるわけですけども、前のアルバムの時にインタビューしたのがちょうど9月11日で、すぐ後にアメリカツアーが入っているのにどうなるんだろうって、皆さん非常にブルーになってたのが印象的だったんですけど、あの後どうだったんですか、アメリカは。

SPIKE:行ってみたらわりと普通でしたね。

SHOE:西海岸だったからね。

TOMOKO:あっちの人も「ニューヨークの方は大変だね~」なんて言っちゃって。

SPIKE:飛行機に乗ってお客さんが来るような、大きなイベントはやっぱり影響があったと思うけど、地元のライブハウスでやる分にはあんまり影響なかったですね。

──あ、そうなんですか。それで、去年はオーストラリアと韓国に行ってたわけですけど、韓国は結構ロックとかパンクシーンが盛り上がってるって聞きますけど、どうでしたか。

TOMOKO:確かに盛り上がってるらしいんですけど、私たちが行った所とは別 に盛り上がってるって感じで……。私たちが行ったところは微妙な感じでしたよ。でも食べ物はおいしかったですけど。

SPIKE:「ライブハウス・ローリングストーン」とかそういうところでやってましたからね。ドラゴンアッシュにキン肉マンのキャラが入ったようなバンドとか出てたし。……なんかミクスチャーが多かったですね。

──ドラゴンアッシュにキン肉マンって……どんなバンドですか!?

SHOE:焼き肉食いに行く途中で、頭ツンツンのパンクスに会ったんだけど、本当はそういうバンドと一緒にやりたかったな~。

──オーストラリアの方はどうでした。

SPIKE:オーストラリアはよかったよね。

TOMOKO:居心地的には今までで最高でしたね。

──オーストラリアって文化的にはイギリス文化圏なんですかね。

SHOE:文化圏はイギリスなんだけど、食べ物はもっと全然おいしくて日本人向けな感じがしたな。イギリスの食べ物マズイもん。

SPIKE:もっとセンスある感じでしたね。

TOMOKO:肉がうまかった!

MARKY:カンガルー!

──カンガルー食ったんですか!?

TOMOKO:カワイー! とか言った、その夜にカンガルー食べてたもんね。

MARKY:ツアーやる上で食べ物は重要だよね。

──さっきから食べ物の話ばっかですもんね(笑)。お客さんのノリとか、会場の音とかそういう話題が全く出てこない。

TOMOKO:やっぱりエネルギーですからね。

──そんな感じで、まあ色んな国にも行きつつ、今回のアルバムが完成したわけですが。このメンバーになって二枚目のアルバムになりますけど、レコーディングとかはどうでしたか。

SPIKE:より団結力は強くなったとは思いますね。

TOMOKO:前のヤツは、以前からやってる曲とかも入ってて、引き継ぎみたいな感じもあったんだけど、今回は違って全部この四人でゼロから捻り出した曲なんで。

──全部メンバーチェンジ後に作った曲なんですか。

TOMOKO:メンバーチェンジ後っていうか……、レコーディングの10日くらい前に作ったんだけど(笑)。

SHOE:全部出来上がったのが前の日だからね(笑)。

──なんで二年間も時間があったのに、そんなギリギリなんですか。

TOMOKO:夏休みが二ヶ月もあるのに、なんで最後の日に宿題やるのっていう感じですね。

SHOE:半年前くらいにレコーディングの日程は決まってたのに、それからまた引っ張りましたからね。

──レコーディングをとりあえず決めといて、それから作曲し始めるみたいな。

SPIKE:充電し過ぎたよね。バッテリーがいかれそうなくらい。

TOMOKO:SPIKEとMARKYはインドで充電して来たからね。

──あ、インド行ってたんですか。

SPIKE:ただの旅行なんですけど(笑)

──じゃあインドで充電して、ちょっとエスニックな感覚も取り入れつつ……。

TOMOKO:全然ただよってない! シタールの香りとかも1ミリも入ってないもんね。

──色んな国に行った経験を生かして……るんですかね。

SPIKE:生きてるのかな~?

──今回、今までにくらべて割とミドルテンポな曲が多いような気がしたんですけど。

SPIKE:もういい歳ですから(笑)

TOMOKO:アダルトな雰囲気で(笑)……まあ全然意図してないんですけど、体力的に……(笑)特にこの人(SHOE)が。

──速い曲じゃ体力もたないと。

MARKY:でも遅い曲って逆に難しかったけどね。

SPIKE:イキオイでごまかせないからね。

SHOE:体力的には楽なんだけど、精神的に大変でしたよね。あんまりやったことがないテンポだったもんで。

──まあメンバーとして固まってきたからこそ、そういう曲ができるようになったっていう面 もあるんですかね。曲が出来て10日後とかにレコーディングだと、合わせるの大変だったんじゃないですか。

SHOE:自分でかなりがんばったと思いますよ。

SPIKE:結果的にはよかったからいいんじゃないですかね。

MARKY:ギターとかベースとかはスピード変わっても、そこまで大きく変わらないけど、ドラムはね。


SHOE:遅いテンポのドラムっていうと、ハードロックっぽいのだとか色々考えられるけど、どうしていいのかわかんなかったですね、そこまでやった方がいいのか、やめた方がいいのか。

──このテのジャンルでヘタに遅い曲やると、ただ単にスッカスカな曲になっちゃいますしね。

SHOE:そういう中でも勢いっていうのをちゃんと残したかったんでね。

──確かに昔のロックとかパンクって、今の音に比べるとテンポ的にはすごい遅いのに、イキオイは感じますからね。今回のアルバムはそういう曲って感じがしますね。

TOMOKO:そういうのは明らかに意識してやったことなんで、そう言われると嬉しいですね。今回は自分的には結構イイ曲が作れたなっていうのがあったんで、あんまりガーッてやっちゃうとすぐ終わっちゃうから、もうちょっとメロディーを大事にやりたかったんですよね。テンポ的にはまったりとやりながらも、あんまり軽くなく、さわやかな重さっていう感じで。

──さわやかな重さですか。まあ、単純にテンポ遅くしたっていうだけではないですよね。テンポは遅いけど聴いててたるくはなく、ポップな感じになってますし。

SPIKE:私たち的には、死ぬまでポップでいたいっていうのは常にあるんで。

SHOE:やっぱりメロディーはないとダメだよね。まあ今回たまたまこういう曲が多くなったけど、速い曲ももちろんやりたいから、次はまた速い曲ばっかになるかもしれないし。

TOMOKO:10曲で20分とかね。

──まあバンドとしての幅として今回みたいなのもあるぞと。

MARKY:ただ、今回みたいな曲って、レコーディングとかで演奏する分にはいいんだけど、ライブで聴かせるのが難しいんですよね。

SPIKE:でも、この間はお客さんもちゃんと聴いてたじゃん。

SHOE:だから、もっとどんどんライブで新曲やりたいんだよね。

MARKY:今回みたいな曲で、ライブでガツンと盛り上がるようになれば、すごいいいんだけどね。だから僕はもっと練習したいんですけどね……でも三人が……。

一同:爆笑

──「みんなちゃんとやろうよ」って(笑)

SHOE:俺も入った頃は、もっと一生懸命練習入ろうよって言ってたんだけどね(笑)

TOMOKO:ウチの場合、あんまりキッチリキッチリやっちゃうとダメなんですよ。

SHOE:今日会うのも久しぶりだもんね~。

──スタジオそんなに入らないんですか!? 普通週一回とか二回とか入ってると思うんですけど……。

SPIKE:そういう時もあったね~(笑)

MARKY:(笑)最近は、それでもいいのかもしれないって思い出してます……。

──段々毒されてきてますね。

TOMOKO:尻を叩いてもらうために、どんどん新しいメンバー入れようか!

──じゃあ最後に一言づつお願いします。

TOMOKO:ロックンロールが好きな人は絶対買った方がいいです!

SPIKE:今までの中で一番気に入ってるんでよろしくお願いします!

MARKY:一生懸命作ったんで、聴いてみてください。

SHOE:まあこれからツアーに出るんで、近くでやる時には是非遊びに来てください!

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