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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】ROCKET K , SUPERSNAZZ , DRUNK FUX(2004年8月号)- 『8BEAT DUDES!』発売記念! 下北沢ロッキン・ドランカー座談会!!

『8BEAT DUDES!』発売記念! 下北沢ロッキン・ドランカー座談会!!

2004.08.01

 深夜の下北沢の呑み屋で、酒を煽る姿を度々目撃するROCKET K、SUPERSNAZZ、DRUNK FUX 、YOUNG PARISIANの各メンバー。彼らが集まり、最強のパーティ・サウンドを収録したオムニバス作品『8BEAT DUDES!』を制作した。しかも、レコーディングには下北沢の相談役・三原重夫氏のプライヴェート録音機材を使用しているのだ。彼らに共通 するものと言えば、深夜の下北沢、アルコール、そしてロックンロール。これらにピンときた人には待ち望んでいたであろうものが、そうでない人には目眩く衝撃を味わえるものが、『8BEAT DUDES!』なのだと思う。今回、そのジャケットの撮影場所でもある下北沢のバー・JUICEにて、各バンドの代表4名によるオムニバスの座談会を行った。ちなみに取材時間は勿論、深夜である。(interview:TOMO)

成るべくして成ったオムニバスなんじゃないかなって

──前にROCKET K、SUPERSNAZZ、DRUNK FUXの3バンドで音源を作るっていう話を聞いてたんだけど、それが今回の作品になったの?
 
ROCKET K.O.G.A(ROCKET K/以下K.O.G.A):そうです。TOMOKOさん(SUPERSNAZZ)のご助言で、YOUNG PARISIANを入れようって。皆も「それ、良いじゃん」っていう話になって。それで、最後にDRUNK FUXが…じゃない、すいません(笑)。
 
一同:アハハハハ!
 
K.O.G.A:真打ちに、YOUNG PARISIANが決定しまして。
 
ayumu(DRUNK FUX):(具体的な話は)“せっちゃん”で決まったんですよ。新小岩でのライヴの後に、屋台の“せっちゃん”で呑んでて。
 
K.O.G.A:新小岩でライヴ演って、なんで(下北沢の)“せっちゃん”で呑まなきゃいけないんだ、っていう。意味がよく判らない(笑)。
 
ayumu:「呑む場所がない」って言うから(笑)。で、その時丁度、DRUNK FUXとROCKET KとSUPERSNAZZが一緒にライヴを演ってて。それでK.O.G.Aさんに「スプリット作りましょうよ」っていう話をしたら、K.O.G.Aさんが酔っ払って「良いよ~」って(笑)。で、YOUNG PARISIANも入れようって話になって、今に至ると。
 
TSUNEGLAM SAM(YOUNG PARISIAN/以下TSUNE):酔った勢いだ(笑)」。
 
K.O.G.A:いや、これね、いつも皆に言うんですけど、酔った勢いの話は絶対、実現化させる。これが僕の信条ですから。
 
──そうだね。必ず、実現させてるよね。
 
K.O.G.A:そうそう。酔った時に話して、後で「ごめんね~」って言うのは嫌いなんスよ。だって、1日の半分くらいは酔ってるわけじゃないスか。
 
ayumu:けど、“あちゃ~”って思ったこともあるんでしょ?
 
K.O.G.A:……いやいや!
 
一同:アハハハ!
 
K.O.G.A:ま、それを格好良くするのがね。だから、今回は格好良いオムニバスになったと思いますよ。ねぇ?
 
TOMOKO(SUPERSNAZZ):うん。
 
K.O.G.A:ここ1~2年、この界隈(下北沢)でこの4バンドでよく呑んでたんで、一つの通過点じゃないスけど…。
 
TOMOKO:締め括りみたいな。
 
K.O.G.A:締め括りですか?(笑) でもまぁ、成るべくして成ったオムニバスなんじゃないかなって。
 
──うん、本当にそう思う。あとね、凄いなって思ったのが、三原さん(元ローザルクセンブルグ、スターリン、ルースターズ etc.)のプライヴェート録音機材でレコーディングしたっていうのがね。
 
K.O.G.A:そうそう! それは僕の案なんですけど。だって、下北界隈では三原さんは主のような存在の人ですよ。で、レコーディングの話とかをしてる時に、三原さんが「デモとか、よく録るよ」って言ってたんですよ。…ぶっちゃけ、凄く良い機材を持ってらっしゃるので、“これで僕が商品にしちゃろうかい”みたいな感じで、僕が三原さんに話して。
 
──そうだったんだ。レコーディングの時は、4バンドが一緒に入る感じだったの?
 
ayumu:いや、日毎に。まず、ウチ(DRUNK FUX)が入って、その後ROCKET Kが入って、その後YOUNG PARISIAN、最後にSNAZZっていう感じで。で、全バンド音が違うんですよ。多分それは、三原さんの機材がどんどん良くなっていったからじゃないかと(笑)。だって、ウチが録ったの、1年前っスよ! SNAZZは最近だよね?
 
TOMOKO:最近…4月かな。
 
──へぇ、そうなんだ。凄く時間がかかってたんだね。
 
ayumu:そうなんスよ。
 
TOMOKO:途中でやる気がなくなった。
 
K.O.G.A:先生!(笑)
 
ayumu:でも、すげぇ面白かった。SNAZZは最新中の最新で録ったんでしょ? ウチは模索中の模索で録ったからね(笑)。でも、三原さんは俺たちを実験台にして、俺たちもそういうレコーディングは初めてなわけだからお互い、新しい試みなわけでしょ。こういう酒の席で決まったのに、新しい試みで出来るっていうのは最高なんじゃないかな。
 
K.O.G.A:そうだね。
 
ayumu:三原さんは、グラムロックの音とかハードロックの音とかガレージとか全部、聴いた人じゃん。だから凄い考えてくれて。遜色ない音のような気がするし。
 
TSUNE:全然、問題ないよね。あんまり“プライヴェート機材”って言って、音が悪いって思われると困るよね。
 
ayumu:そうですね。
 
──三原さんのお家にも行ったの?
 
ayumu:うん、何度か足を運んで。三原さん家、凄いんですよ! ドン・キホーテで揃えたトレーニング・マシーンがあって。俺、音聴いてなくてずっと、筋トレやってて(笑)。その後、俺も筋トレ・マシーン、買ったもん。
 
──あ、マジで?
 
ayumu:ドン・キホーテでガッツリ買いました。最高に楽しいレコーディング風景が見えてくるでしょう?
 
──うん(笑)。
 
K.O.G.A:レコーディングじゃないんじゃないか、っていう(笑)。
 
TSUNE:機械が動かなくなって、1時間以上なんにも出来なくて。結局、歌入れは別 の日に録ったもん。最初にコーラスとハンド・クラップ入れて、その後ウチのメンバーは終電で帰りやがって、俺独りだけ残して。
 
一同:アハハハハ!
 
TSUNE:その後、独り寂しく歌入れして。
 
ayumu:俺らも歌録りの時に1時間くらい空いて。その時に俺ら、酒呑んじゃって。そしたら、酒呑んだテンションが良くて。
 
TSUNE:そりゃそうだよ(笑)。
 
ayumu:俺が歌入れしてる時に、隣で赤松(jonny AKA)がスルメ食いながらウイスキーを呑んで、俺が歌ってるのに「HEY!」とか言ってるからね。だから、「そればっかりは消せないんで、止めて下さい」って(笑)。でも、その中の一つが採用されちゃって。
 
──えっ、採用しちゃって良かったの?(笑)
 
ayumu:あれはかなり、ヤバイ(笑)。
 
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