昨年、クボケンジのソロ・ワークスとして始動させたメレンゲ。あれから1年以上経った今はソロではなく、れっきとしたバンドとして活動させたのです。そして、バンドのベクトルはまさに前向きで、御機嫌な感じ。そんな転機を迎えた彼にどこよりも早く直撃してみました!(interview:hiroko higuchi)
精神的な転機を迎えて、前向きな曲にしたかった
──まずは『Rooftop』読者に向けて自己紹介からお願いします。
クボ (Vo&G):ヴォーカルとギターをやっていますクボです。今ハマっているのはプレステ2です。
ヤマザキ (Dr):ドラムのヤマザキタケシです。ずっと好きなのは格闘技全般です。
タケシタ (B):ベースのタケシタツヨシです。最近ハマっているのは、若き頃の石立鉄男主演ドラマです。これがまた素晴らしくって…。ビデオを友達が録ってくれたんですよ。
──では、早速色々と訊かせて頂きますよ。去年までメレンゲはクボ君のソロ・ワークスという形で活動をしていましたが、2人(ヤマザキ&タケシタ)との出会いのきっかけは何だったんですか?
クボ:おととしの夏前くらいに山ちゃん(ヤマザキ)とは出会いました。最初は、僕が作った音源を聴かせてみてから、スタジオに2人で入ったりしていました。ツヨシ(タケシタ)とは、去年僕がGOING UNDERGROUNDのイヴェントに出まして。そこで、出会いました。
──私が初めてメレンゲのライヴを観たのは去年の1月だったのですが、あの当時から山ちゃんはドラムを叩いていたんですか?
ヤマザキ:そうですね。俺だけ生き残りなんですよ~(笑)。
──その1月の頃には、将来的にはバンドでやっていけたらなぁ~というのはあったんですか?
クボ:今までライヴをやっててずっと思っていましたね。
──当時の頃と今の心境の変化はどんな感じですか?
クボ:良くも悪くも緊張感があったりして。
──今までやってきた対バンの影響ってあったりする?
クボ:フジファブリックだったり、同時期に出たバンドとの相乗効果だったりと、あったりしますね。
──しばらくはこの3人でメレンゲとして活動していくんですか?
全員:はい。
──5/4に両A面シングルという形で『カッシーニ/初恋のオマケ』をリリースすることになった訳ですが、数々の曲の中からどうしてこの2曲になったのですか?
クボ:今年、精神的に転機の年だったりするんですよ。それで、バンドとして活動していこう! となった時に、こういうサウンドで行こう! というのがあって。この2曲は比較的余計なことを考えずに作ることが出来た曲なんですよ。
──1曲目の「カッシーニ」を聴くと、外に向かってやっているような感じがしました。勢いがありますよね。
クボ:そういう状態でありたいなぁというのはあるんだと思う。比較的、僕は前向きな歌がなくって。それが僕らしさというのもあったりするんですけど。でも、バンドになったり、精神的に転機を迎えたりして、前向きなものにしようかなぁと思って。
──前作『ギンガ』(註1)と比べると、新たな一歩を踏み出そうとしているんだなぁというのは感じられますよ。
クボ:違うものにはしたいなぁというのはありますよね。
──夏に発売が予定されているアルバム(註2)もそんな1枚になるのかな? クボ「やっぱり前作『ギンガ』に入っているような曲もあると思うんですけど。『カッシーニ』や『初恋のオマケ』を聴くと、次のアルバムを先行して聴くことが出来ると思うんですよね」 ──1曲目に「カッシーニ」を持ってきたりするところも良かったと思います。
クボ:単純にポップなものを持ってきたりしたら、僕が他のものを視聴したりするとそういうものに反応するというか…。今のメレンゲを表現するには一番良いのではないか? と思って。
──何度でも聴ける1枚に仕上がったと思いますよ。
クボ:良かった(笑)。