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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】BEAT CRUSADERS(2002年10月号)- 変態お面集団が織りなすロック博覧強記

変態お面集団が織りなすロック博覧強記

2002.10.01

若者だけに性を謳歌させるな!

──タイトルから察するに、今回のテーマもやはりエロですか?

hidaka:違います。コンセプト・アルバムですよ。“カマキリズム”です。日本人としてカマキリに行くしかなかろうと。

umu:『トゥナイト』無き今、エロ情報の最前線を発していくくらいの。

hidaka:山本晋也監督をシーモネーターに取られたから、オレたちは村西(とおる)監督に当たろうかって(笑)。だからタイトルは意味があるんです。女の子とか子供がこのタイトルで買えるかどうか試してみたい。小さい頃に『あばしり一家』とか『けっこう仮面 』とか、永井 豪のエロいマンガがあったじゃないですか。オレはあれが恥ずかしくて買えなかったんですよ。でも、今の小中生は平気でSEXを語るじゃないですか! それが羨ましい…。

umu:ワイドショーの夏休み企画で、中高生が乱れた性を明け透けに語るんです。「夏休みだけで2回性病になったことがある」とか。中学生なのに豊かなパイオツをされているんですよ、キャミとか着ちゃって…。そういう羨ましい時代にオレもあやかりたい!

──じゃあ、昨今の若者に対する復讐みたいなもんですか。

hidaka:リベンジですよ!

umu:でも、子供だけでなく熟したレイディにも聴いてもらいたいですね。2度目の春を思い起こさせるはずです。“スプリング・ハズ・カミング・アゲイン”ですよ!

hidaka:若者だけに性を謳歌させるのはもったいないじゃないですか。

umu:性のエキスパートは40歳になってからですよ。それくらいから熟れ汁が出まくるんです。

hidaka:黒木 瞳さんなんか40越してあの色気ですからね。全然イケますよ!

umu:ストッキングとか欲しいですもん、脱いで洗わずに。

──要するに欲求不満だと。年内は長いツアーが控えてますが。

hidaka:そうですね。年末はクリスマス商戦に乗って、原宿駅前でクリスマス・ケーキでも売ろうかなと。今年のビークルの活動はそこが一番の山場ですね。

umu:オレはサンタの恰好でピザを売ります。稼ぎ時ですからね。

hidaka:11月にオーストラリアのバンド(warped)を呼ぶんで、年内か来年の頭にはオーストラリアのツアーに行けるかもしれない。向こうに呼んでもらいたいからこっちに呼んでやるんですけどね。相変わらず計算高いBEAT CRUSADERS。

──arakiさんが先月の『ROOF TOP』で「これだけ長いツアーは年齢的にこれで最後かもしれない」と言ってましたけど。

hidaka:またウソをついてます。アイツが一番年下ですからね。ツアーの意味が判ってないんだと思いますよ、横文字が苦手なんで。多分“ツール・ド・フランス”と間違えてると思います(笑)。arakiと(忌野)清志郎さんは自転車で移動するんじゃないですか? ライヴもアイツが叩かないほうが演奏しやすいし、より完成度の高いBEAT CRUSADERSをお見せできていいんじゃないかと。

umu:サポートのドラムのほうがタムやスネアがちゃんと聞こえるし。

hidaka:あと、人の話とか音をちゃんと聞いてくれるし。

umu:そう、ちゃんと会話が成立するからね。

──人間として大事なことですね。

hidaka:あ、そうだ。先月号の『ROOF TOP』に載ったarakiとHIROSHI(RUDE BONES)の対談、arakiの発言はすべてウソですので、皆さん鵜呑みにしないで下さい。

umu:ホントはarakiという人はいません。

hidaka:架空の人物なので。最初からいないと思って下さい。

──じゃあ、あの対談で喋っていたのは誰だったんですか?

umu:時々、勝手にarakiを名乗る奴がいるんです。

hidaka:近所にいるレゲエのおじさんですよ(笑)。ゴミオヤジとかそういう類の人です。リアル・レゲエですね。

──ひょっとしたらウチのほうの荒木(小誌編集長・別名DJ MOJA)かもしれないですね。

hidaka:その可能性はありますね。彼女もリアル・レゲエだし、髪のニオイが一緒ですからね。

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