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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】ブッチャーズ×54-71(2002年10月号)- シェルターで新しいことをやっていきたい

シェルターで新しいことをやっていきたい

2002.10.01

昼の部終演後は公開打ち上げ!?

──ブッチャーズと54-71の合体ユニットで音源を作ったそうですけど、ライヴで両バンドの共演はないんですか?

15_4.jpg吉村:どうしようかなぁと思ってんだよね。

小松:まだ全然考えてない。普通に考えたらやるよね。

高田:でも普通じゃないからやらない可能性もあるからね(笑)。

──じゃあ「札幌だけでやろうか?」とか。

吉村:ああ…うん、そこくらいから考え始めてる。違う曲をやって帰るとかね。

川口:みんなで「ジョニー・B・グッド」やって帰るとか?(笑)

吉村:何のことはないでしょ、こっちでやりたくなったら一緒にやればいい。一緒に演奏する、しないは…まだ“どうしようか?”って段階。今初めて話に出たからね。

──当日はシェルターの入り時間が確か13時くらいですけど…大丈夫ですか、いつも起きてます?

吉村:起きてるよ。今日は寝てたけど。

──昼の部が終わってもまだ外は明るいですよね。

堀川:あれ? 昼の部が終わったら、打ち上げやるんでしょ?

──エッ、みんなでご飯じゃないんですか?

吉村:いや、リハだよ?

堀川:いや、打ち上げだ、打ち上げ!(笑)

──昼の部終わって、リハやって、打ち上げやって、それで夜の部ですか?(笑) でも、昼の部でオーディションに受かってないと、夜の部には出れないかもしれないですよ。

堀川:…き、厳しいなッ、店長!

吉村:ヨシ、オーディションしよう! 昼の部みたいにオーディションやろう!

川口:俺ら、シェルターのオーディションを逃げたことありますよ(笑)。

吉村:俺らなんか、CBGBのブッキングだと思って行ったっけ、オーディション・ナイトだったことあるよ。

──CBGBにもそういうのがあるんですか?

射守矢:日曜の夜にね。客足に影響がないように、って。

小松:客なんていやしないんだけど(笑)。

射守矢:でも、一応合格はしたんだよね。

吉村:俺、カウボーイから100ドルもらったことあるけどね。「お前ら帰れ!」ってそのカウボーイに言われて、後でちゃっかり100ドルくれてるの。“結構イイ奴じゃねぇか”って(笑)。

──54-71は海外でのライヴはまだないですか?

川口:ないですね。海外はこの間のシカゴのレコーディングだけですね。

吉村:行こうとしたことはあるんだよな?

堀川:行けるかと思ったら、横槍が入ったりして…ブッキングの人が失踪したりとか(笑)。

──『enClorox』のエンジニア(=ボブ・ウェストン/スティーヴ・アルビニ率いるシェラックのベーシスト)から呼ばれたりは?

高田:シェラック本体が、各自の活動が忙しくてライヴができないんだって。

川口:「シカゴでライヴをやってもソールド・アウトしないよ」なんて言ってた。「フガジがやれば完売するだろうけど」って。

高田:「シェラックがシカゴでライヴをやれば1,000人、フガジが来たらシカゴで2,000人」だって。

堀川:俺らが行ったら2,001人くらいかな(笑)。

川口:ブッチャーズは海外に行かないんですか?

吉村:…英語喋れないもん。

──昔はあんなに行ってたじゃないですか!

吉村:いや~専ら外人が苦手になってきちゃってて…。この間ロフトでやったシャイナーの時も、ひどかったよォ、俺の英語。シャイナーのメンバーが苦笑いしてたから。

──でも、呼ばれたら行きたくないですか?

吉村:行きたいよ。…飛行機さえなきゃな。

小松:俺、スチュワーデスがヤだ! 凄く冷たいんだよ。

堀川:エ~ッ、だって究極のサービス業じゃないですか。

吉村:いや、外人の話よ? 通じないんだもん、言葉が。終いにゃ俺の機内食を出してくれなかったんだから。

──それは吉村さんが何かしたんじゃないですか?(笑) 向こうだとメシは何食べてたんですか?

吉村:世界一重たいブリトーとか。ショックだったぁ…あんな馬のクソみたいなの食えるかって! お陰様で俺は今、豆が大好きだよ。ブリトーの中に豆がたくさん入ってたから。

──吉村さんはシェルターのメニューにあるチリビーンズが大好きですからね。

吉村:挙げ句の果てには自分でチリビーンズの缶詰を持ってきてたから。でも、あれは一個食べると腹一杯になりすぎるわ。

──この前シェルターに来た時、「買っちゃったよ~」なんて持ってきてましたよね。

堀川:吉村さんは持ち込みがOK、と(笑)。

射守矢:ちなみにそのブリトーは、向こうのホームレスでも「No!」って言うからね。「残ったからあげる」って言っても「No!」(要らない)って(笑)。

小松:あと、射守矢さんはその辺のガキからやたら貰いタバコをされるのが多かった。

川口:俺らもシカゴへ行った時、黒人に「タバコくれよ」って言われたんだけど、「ない、ない」と。そしたら最後にこいつ(堀川)に向かって吐いたセリフが、「お前、黒人のくせに覚えてろよ!」だって(笑)。

吉村:(笑)それ以来、こいつはずっとこの帽子(アメリカ国旗の柄)なんだよ。

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