先のレコ倫からのクレームとは別に、対策を施したり、懸念されたりした歌詞を思いつくまま書き出せば、「彼女は逆立ち中ピ連」が「彼女は逆立ち1000mhz」、ソ連製のスホーイをインド製のマルートに替え、まだまだ書かねばならない歌詞もあるのだろうが、最大の問題は一番懸念されたモールス信号を入力してしまったことだった。
「あなたの周波数をこちらの周波数に合わせてください」というモールスでは通常の連絡事項をモールス信号の音として曲中にはめ込んだのだ。レコード及び放送媒体にモールス信号を使ってはいけないという業界上の決まり事項があり、それを知らずにすでに編集段階に入ってしまっていた。ましてアナログの時代でもあり、今さらそこだけ削除もできず、もうヒヤヒヤのなか発売された。そのまま今も継続して市販されているという発売禁止、放送禁止すれすれのところをさまよっている「マーラーズ・パーラー」なのであった。