「中イキを体験したいんですっ!」
今にも声が聞こえてきそうな、そんな勢いのあるメッセージを添えた予約メールが、時々送られてきます。
よし! やってやろうじゃないか! 威勢よく返事をしてあげたくなります(笑)。
お客様のなかには、究極のオーガズムを味わいたいんだ! と、「最後の砦」として私たちに逢いに来てくださる人がいます。
自分でどんなことを試しても駄目だった。
ネットでいろいろ調べてやってみたけど駄目だった。
……など、散々いろいろ試して、それでも駄目で、逢いに来てくれる人たちがたくさんいます。
きっと、自分ではお手上げなんだと、誰かを頼っていいんだ、と。
覚悟は決まってるんですね。
レズビアンでなくても、そんなことは気にしないで挑戦しに来てくれます。
なぜ、そこまで中イキにこだわるのか……?!
いろんな理由があると思うのですが、それは、未知の世界だからだと思います。
未知っていうものは、なんだか魅力的なものです。
一度でいいから体験したい。でも、一度体験したら何度も体験したくなるのかもしれない。
少しの不安もありつつ、いろんな想像を膨らませて、そんな快感を胸にときめかせて逢いに来てくださるのだと思うんですよね。
そもそもセックスをする相手がいない……とか、彼女や彼氏、旦那さんがいてもセックスの相性が合わないとか、いろんな理由で中イキまで到達していないことだってあります。
自分のせいではないし誰かのせいでもない。なのに、できない……いけない……。それってもしかして、自分の体が変なの……?
と、マイナスなイメージを持ってしまって自信をなくしちゃうこともよくあることだと思います。
それは、自分に対してもかわいそうじゃないですか?!
体が、心が、悲しんじゃいますよね。可能性があるのに、勿体ない……!
まずは自分を知ることです。
それには、人の手の感覚や感触が加わらないと、開花できないこともあると思います。
自分の体の変化を知ること、その感覚を憶えていること。
試したいという自身の欲求に、素直になってあげること。
これからの人生を後悔なく生きていきていくには、どうすればいいのか?
そんな気持ちや願いの手助けが、私たちキャストならできるかもしれないんです。
他人に委ねる、信頼関係を築く、そんな相手に出逢う。
その近道は、あなたが私たちキャストと過ごす時間の中で見つけられると思います。
いつでも全身全霊で、あなたをいかせたい。挑戦したい……!
究極のオーガズムを味わってもらいたいんだ、という思いが伝われば嬉しいです。
そのために、私はまだまだこれからも勉強していくんだと思います。
【ゆう プロフィール】
永田カビ著『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)のモデルになった現役キャストで、2008年から在籍するベテラン中のベテラン。レズっ娘グループ全店の新人講習スタッフを兼任する。https://tiara.ms/cast/cast.php?no=00025