浜崎容子(アーバンギャルド)のバラ色の人生 第九十一回「私の歩んできた道」
世間は自粛要請などによりさまざまな機関に影響が出ている昨今ですが、おうち大好きできれば毎日家にいたい私は完全通常営業中ですどうも皆様お元気にしておりますか。
さて、おうちにいるとき皆様は何をしていらっしゃいますか?
ひたすら寝る? ひたすらネット?
それとも……読書?
ということで本日は宣伝です。
なんと、アーバンギャルドの自伝本がロフトブックスさんより出版させていただく運びとなりました! わーい! ロフトと癒着の多いアーバンギャルド!
その名も『水玉自伝〜アーバンギャルド・クロニクル〜』。
ヒィ、何の捻りもない直球!
しかしながらこちら刊行に至るまで紆余曲折ありました。と、書いていてそんなになかったな? と思い始めました。
そもそもアーバンギャルド10周年イヤーの一環としてこれまでのアーバンギャルドの歴史を振り返る本を出しませんか? というお話をいただいたのがきっかけだったような。しかしながらこれまでも有難いことにアーバンギャルドは関連の本だったり、私もこちらのコラム『バラ色の人生』を出版させていただいていたので単なる振り返りではみんなもう知ってるよ! みたいなことになってしまうなーと頭を悩ませておりましたが、「インタビュー形式で原稿を作っていく」という提案をいただきまして、そうなると自分自身が振り返るだけだと偏りがちになる記憶も、第三者を入れることによってまた違う視点で見ることができるのでは? と非常に楽しくお話しさせていただきました。
原稿が上がってくるにしたがって、私は他のメンバーの文章は読まないようにしていて(気持ちが揺さぶられたり偏ったりしてしまいそうで)、けっこう過激な発言も飛び出してくると思いますが先に謝っておきます。ご容赦ください。
しかしながら完成した文章をチェックしているとメンバーの新たな一面というか、全く聞いたことがなかった話もたくさんあって、10年以上一緒にやっていても何にも知らないものだなあって思いました。長い時間を共有しているからといって知った気になってはいけないと、そして長い付き合いだからこそ大切にしなくてはいけないものが何かを改めて感じることができました。
私自身も私という人間のことをすべてわかっているかというと決してそうではないのに、どうして人様のことを知った気になっていたのでしょう。
実のところ、猛省しましたね。もちろん今回の本に書かれていることがメンバーのすべてではないのは百も承知なのですが、これからもアーバンギャルドとはまだまだ長い付き合いになっていくだろうと信じているので、驕らず、初心を忘れず、いつまでも初期衝動に溢れた活動を続けていけたらと思いました。
『水玉自伝〜アーバンギャルド・クロニクル〜』は4月27日に全国の書店にて発売予定です。先行販売もある出版記念イベントが4月19日に渋谷ロフト9にて行なわれますので、本に収まりきれなかったことを自分の言葉でお伝えしようと思います。ぜひ遊びにいらしてくださいね。