皆様、新年あけましておめでとうございます。
と、これを書いている今現在はまだ年の瀬なんですけども。
私が毎年、口を酸っぱくして申し上げている「今年一年の抱負なるものは立てないほうが賢明」という言いつけを皆さん守っておりますか? どうせ三日くらいに意識が薄れてきて、一週間もすれば全く守らなくなり、「あー、今年こそ頑張ろうと思ったんだけどなぁ。やっぱり私はダメ人間だ」なんて超くだらない思考に年始から陥ることになるので、今年もLet's抱負は作らない主義で行きましょうね。
目標なんて必要な時に勝手にできるもんですから。新年だからアレしろコレしろって言われるのは本当にうるせーボケって感じです。
話がガラッと変わります。
夢の話なんですが、明日から高校の始業式で、休みの宿題なんて全くやってないし、髪の毛も黒染めしてないし(高校は染髪禁止でした)、ギャーどうしよう! という夢や、今日テストって全く知らなかったんですけど詰んだ…という夢を未だに見ます。
職業バンドマンになってからは、あと10分で本番が始まるのにまだ自宅にいるのですが…? 早く行かないといけないのにこんな時に限ってまだお化粧もしてないし、なんならお風呂に入っていないっぽいし、そして今日着るはずの衣装が見つからない! 詰んだ…というものや、本番直前に渡されたセットリストが全然知らない曲ばかりで、でも本番なので知らない曲を何とか適当に唄うけどもお客さんがどんどん帰ってしまって終いにはフロアの客電が煌々とついてしまうというなんとも悲しい夢をよく見るんですけども、これバンドマンあるあるみたいで、お友達バンド(某キノコホテルさん)のライブに遊びに行った時、打ち上げでメンバーさんが同じような夢を今日見て死ぬほど焦ったという話をしていて、うわー、それめっちゃ分かる! と盛り上がりました。というかバンドマンあるある大好きなので、そういう話ができるととても嬉しいです。
私は学校コンプレックスというか、いわゆる不登校だったため、学校というものに異常なまでに執着があると感じています。未だに学生時代の夢を見るのはその表れだと思うし、アーバンギャルドでも制服や学校をモチーフにした題材をよく取り上げるのは、これはもう自分の深層心理の中にある「学校」に対する恐怖から逃れられない、もしくはそこに自分自身の生きるヒントが何かしらあるのでは? と思うのです。
「学校」がある種のトラウマになってしまっている故に、無意識に暴露療法のようなもので心の傷を癒そうと思っているのかもしれない、ということも最近は考えています。
正直、自分はとても易きに流されやすい性格と言いますか、ぶっちゃけ遊んで暮らしたいです。しかしながらそれとは真逆の、三つ子の魂百までとはよく言ったもので、幼い頃のバレエの発表会やバレエ団入団以降の舞台経験などの、楽屋で過ごしている時間や舞台袖でスタンバイしている時間というものにとても居心地の良さを感じてしまうのです。
というか、そうやって過ごしている日々のほうが私にとって自然なことなのです。たった一回の本番のために何時間も稽古に費やして、そのためにいろんなものを犠牲にして準備をして、正直、追い込まれてすごく精神的に辛い時間のほうが多いのですが、多分辛いことが好きなんだと思います。「学校」も「レッスン場」も「舞台袖」も自分にとって辛いものだったけど、ひょっとしたら本当は好きなのかも?(特に学校)と思い始めています。以前は本当に学校が嫌いで嫌いで仕方なかったし、思い出したくもなかったけど、今となってはもうちょっとうまいこと過ごせたかもしれないな? などと考える余裕が出てきました。
ライブも昔は苦手でした。私、実はあがり症だし、ものすごく神経質な性格なので、1ステージこなすだけでもヘトヘトに疲れていましたが、今ではそれがやっぱり好きなことだと思えるようになったのでとても楽しいと思える瞬間があります。
昔は自分自身の修行のような感じでライブをやっていたけれど、今はライブがあるから生きているような気持ちになっています。お手紙でもよく「次のライブがあるから生きようって思います」というようなものをたくさんいただきますが、私自身がそうなのです。人間ってほんと不思議。あんなに嫌だったものを好きになるなんて。生きてみないと分かんないものですね。それじゃあ今年も死ぬなよ。お互いに。