こんにちは、今野亜美です。
「旧交を温める機会」が増えました。中には10年ぶりくらいの再会もいくつかありまして。そんな場面でほぼ100%言われるのが「変わらないね!」。実は、これが結構嬉しくて。「変わりたい」という想いもあり、アイドルグループのオーディションを受けたはずがこの言葉に喜び、ホッとしているという矛盾。同じくらいよく言われるのが「業界に染まってなくて安心した!」。私のことをよく知る旧友の言葉。その一つ一つに感じる安心感。安心する、と同時に思うこと。「少しは染まってみたい、芸能界!」。オーラで相手を緊張させてみたい。…って待てよ。私は芸能界にいるのか? 本当に? 相変わらずスポットライトよりも赤提灯の光を浴びる時間が多い気がする。
ところで先日、「月島」へ行ってきました。というのも久しぶりに行きたい酒場があり。それが「東京月島牛もつ げんき」さん。なんと15:30から約3時間のみの営業。路地裏にひっそり並べられた椅子と机は「酒場」というよりも「屋台」的な佇まい。飲み物は角ハイボールかワンカップのみ。それ以外は飲みたければ持ち込みで。完全なる路上飲み。
少し冷たい外気を浴びながら、とりあえず頼んだ「ハイボール」。まだ外は明るい。「ママ、ぬる燗ね!」なんて会話を聞きつつ、ふわっとほろ酔い気分が心地よい。目の前でグツグツ音を立てる鍋から注文したのは牛モツと牛フワの串、そして玉子。味がよく染みてこれが絶品。
開放的なロケーションに加えて軽快に響く常連さんやママさんのトーク。ただただお酒が進む。「ラインだどうのって使いこなせなくてさ」。各々スマホをいじりながらの嘆き。「こっちからかけるよりもかかってくるのを待つほうが早いんだよな」。そんな会話に若者代表として参加する。
気がつけば、1時間以上が経過。「お、久しぶり〜!」。次々に人が訪れる。席をズレようとすると「気を使わないでいいの。来るのは皆、友達だからさ」と、常連さん。少しずつ、空が暗くなる。変わらず賑やかな酒場と、一層輝く赤提灯。これが私のスポットライト。
〆の一杯。「ママさん、ハイボールおかわり!」「あいよ〜!」。平和。ずっと変わらずに、この舞台で輝き続けていたい。