こんにちは、今野亜美です。
ノープランで街を巡り、ビビッと来た酒場に入って少し飲む。そんな「酒場巡り」をライフワークとして早数年。酒場での一期一会を楽しむ一方、あまり経験していなかったのが「ひとつの街へ通い、深めること」。……でも、先日ついに体験。きっかけは「住みたくない街ランキング」1位に「蒲田」が選ばれたと知ったこと。飲兵衛の街、蒲田。この街の魅力を伝えたい! と、約1カ月蒲田に通い、散策し、深めた“蒲田愛”。多少の粗ささえ愛おしい、温かな人情の残る街。そんな蒲田での思い出より、今回紹介するのは西口にある定食屋「壱番隊」さんでのエピソード。
午前中から営業しており、居酒屋としても利用可能。贅沢な昼飲みはぜひここで。扉を開けるとそこに、ちょっとコワモテなマスター。「お食事?」と聞かれ「飲みです」と答えると、「ガハハッ」と豪快に笑う。一気に溶ける緊張感。
昼下がりから頂くのは「うめしそハイ」。甘さ控えめ、豊かなシソの香り。「メニュー表書いてるから、決まったら声かけてね」と、作業に取り掛かるマスター。しばらく悩み、選んだ「鮪のテリヤキ」。これが最高。分厚くて、まるでステーキ。鮪のしっぽの部分のお肉。ジューシーで香ばしく、プルプルな皮まで絶品。
マスターとの会話も楽しかった。タイムリーにも蒲田が先日、テレビ番組『アド街ック天国』で特集された。「うちの店も出たんだよ」と映像を見ながら話をしてくれる。美味しいご飯と楽しい会話。幸せな時間を堪能していると「パパ〜!」と元気な声。お店の扉を開け、マスターの元に駆け寄る小さな男の子の姿。マスターの息子さん。マスターからパパの姿へ。温かな店内の空気に癒される。飾らない魅力。人、を知るから通いたくなる。
蒲田での約30日間。通うからこそ見えたものがある。新しい街にて知らない誰かと出逢う「冒険」も良いけれど、同じ街で同じ誰かに出逢う「日常」も良いな、と思った。
今野亜美 Imano Ami
2014年、アイドルグループ『清 竜人25』のメンバー「清 亜美」として活動開始。
2017年6月、幕張メッセイベントホールで行なわれた『ラスト♡コンサート』をもってグループは解散。
同年6月19日、「今野亜美(いまのあみ)」としてソロ活動を開始。
大のお酒好きで、アイドル時代から発信している1,000円で居酒屋を旅するブログが話題になっている。