こんにちは、今野亜美です。
口コミを頼りに「良い酒場」を巡るのも良いけれど、たまたま見つけた酒場が“フィットする空間”だった時の感動は格別。便利になるほど、ロマンを感じる非効率的なアナログ行動。そんな私の飲み歩きライフ。相変わらず一番の情報源は“自分の勘”。
「池袋」での出来事。新文芸坐にて映画を観ようと、久しぶりに立ち寄ったこの街。上映時間まで暇を持て余し、早速始めた居酒屋散策。西口方面を歩いていた時、路地裏に見つけた「さかば」の文字。扉を開ける人の姿。良さげ。
続いて入店すると、店内は大盛況。実は池袋の人気店「酒場ふくろ」。朝8:00から営業。フロアは3階まであり、座ったのは1階の席。店内スペースいっぱい、ロの字型のようにぐるっと配置されたカウンター。
さて、何を頼もう。店内を見回していた時、目に付いた隣の席のおじちゃんが食べている焼き魚。美味しそう。何か聞くと、メニュー表を指さし教えてくれる。「赤魚開き干焼」。「ウイスキーとも合うよ」とのことで頼んだハイボール。別のおじちゃん軍団が「赤魚はね、骨と身がほぐしやすいんだよ」と教えてくれる。
そして、驚きのハイボール。カウンターに置かれたのは、ウイスキーの瓶と炭酸ペットボトル、アイスペールの3点セット。自分で好きに作って飲む。なんだか贅沢な宅飲み感。ちびちび飲みつつ、つまむ赤魚。こんがりと焼き目のついた身に、醤油を垂らした大根おろしを乗せて食べる。美味しい。至福の時。隣の女性2人組は登山帰り、コンディションを整えて飲みに来たのだとか。密度の高い店内。自然と生まれる会話がとても楽しい。理想の酒場の空気。
このままどっぷり浸かってしまいたいが、この後の予定はオールナイトでの映画鑑賞。我慢。さくっと一杯で店を出る。なんと、嬉しいお土産。ウイスキー、余った分は持ち帰りOK。ひっそりと鞄にウイスキーボトルを忍ばせ、まだ明るい池袋の街を歩く。
今野亜美 Imano Ami
2014年、アイドルグループ『清 竜人25』のメンバー「清 亜美」として活動開始。
2017年6月、幕張メッセイベントホールで行なわれた『ラスト♡コンサート』をもってグループは解散。
同年6月19日、「今野亜美(いまのあみ)」としてソロ活動を開始。
大のお酒好きで、アイドル時代から発信している1,000円で居酒屋を旅するブログが話題になっている。