名前が変わりました。「今野亜美」と書いて「いまのあみ」と読みます。深い意味はなく、私はどの瞬間でも今の亜美だなぁ、と思い、そのまま「今野亜美」という名前を付けました。
というのも、私が所属していた一夫多妻制アイドルグループ「清 竜人25」は6月17日のコンサートを以て活動終了。「清 亜美」は大好きな旦那さんの専業主婦に。「清 亜美が嫁ぐ」ことにより改名をした私ですが、名前が変わったところで、中身は何一つ変わりません。1000円を握りしめ、絶賛街を徘徊中です。
改名後の初コラム。初徘徊に選んだ街は聖地、野毛。野毛をうろうろしていると見つけた異様な雰囲気のお店。好奇心をくすぐられる佇まい、ここに決めました。
薄暗い店内、びっしり貼られたポスター、テーブルの目の前には水槽、そして、テレビからひたすら流れる、ももいろクローバーZさんのライブ映像。マスターはももいろクローバーZさんの大ファンで、高城れにさん推し。そんなマスターの好きなものを詰め込んだ空間。頼んだのはレモン氷彩サワーと、一番人気メニューのナチョナチョ。とても美味しかった。
ライブ映像を幸せそうに見つめるマスター。「この人、ずっと目をうるうるさせながら見てるんだよ」。常連さんは言う。そんなマスターの髪色は紫。高城れにさんの推し色だ。「大好きなんですね」と言うと「はい」と、嬉しそうな返答。幸せそうなマスターの顔が忘れられなかった。アイドル「清 亜美」もこんなふうに幸せを運べただろうか。
「今野亜美」としてTwitterを開始した直後、書き始めたこのコラム。まるで夢のように思い返す2日前、6月17日の出来事。それが夢でないことを証明する凄まじい筋肉痛。幻だったかのように思える「清 亜美」の3年間。でも、Twitterを開くと「清 亜美」を愛してくれたみんなからのメッセージ。夢と現実の狭間で今、亜美は思う。「夢でも現実でもないあの3年間」は確かに存在していて、想像以上にかけがえのない時間だったのだ。