クリープハイプの約2年ぶり、5枚目となるアルバム。これまでの楽曲に比べて角がとれて丸くなったといわれており、確かに優しい曲がとても染みる。しかしこれまでの独特な言葉の言い回しや叫びを露骨に表現するところ、下ネタも必ずしっかりと入ってきている。シンガーソングライターとしての尾崎世界観の楽曲はもちろん、ベース・カオナシの一曲もとても手の込んだものとしてアルバムの一部になっている。「イト」や「栞」など、メディアでタイアップされた楽曲も収録されており、きっとこれから、この楽しいだけじゃない、人の生き方や様々な男女の恋愛を救いとってくれるようなクリープハイプの曲が沢山の人に伝わるのではないかと思う。このアルバムは一つ一つ丁寧に作られていると感じる。一旦聴いたら止まらない。ぜひ聴いてほしい。わたしの一番好きな曲は「泣き笑い」。あなたの日常に当てはまってしまうような曲が、見つかるはず。（ネイキッドロフト：池田青加）