今年16周年を迎えるMERRYが約1年振りにニュー・シングル「傘と雨」をリリースした。2016年を振り返ると、音楽業界的にも個人的にも激動の1年だった。彼らも結成から今に至るまでに様々なことがあったと思うが、それを乗り越え今を生きている。たくましく、そして誇らしく思う。「傘と雨」を聴いていて、そんなことをふと思った。
「傘と雨」の歌詞は、私には悲観的に感じ、絶望さえもちらつかせた。でも最後に希望を叫んでいる。未来への希望を捨てず、強く生きていく決心みたいなのを感じた。私はガラの心情をついてくる歌詞が結構好きだ。自分と向き合う機会をくれる。歌詞の解釈は人それぞれ異なる部分もあると思うし、その解釈さえもその時の自分の心情が反映されるのだと思う。数年後、この曲を聴いた自分は、どう感じるのだろうか。
様々な苦境を乗り越えてきた彼らのライブからは、活力をもらえるであろう。そんな彼らの動向をこれからも追っていきたいと思う。(新宿LOFT:河西 香織)