新宿LOFTを皮切りに全国計20本のノンジャンルでの対バン・ツアーをスタートさせ、攻め続けていく"MERRY"。
そして初日の対バン相手だった新宿LOFTと縁深い"ニューロティカ。"
双方のヴォーカルのガラとアツシの対談完全版です!!
2人の出会いや関係性に加え、ヴォーカルを始めたきっかけや新宿LOFTへの思い出など、いろいろ語ってもらいました。5月10日の公演に来た方はライヴを振り返りつつ、ぜひ堪能して下さい!
[interview:河西 香織(新宿LOFT)]
最初の出会いはひどかった打ち上げの記憶のみ!?
—-お2人はいつ頃出会ったんですか?
ガラ:僕は、ニューロティカっていうバンドはもちろん知ってましたし、CDも聴いてたんですよ。今、僕らのマネージャーをやってる西尾さんが、昔ロリータ18号のマネージャーをやっていて、LOFTで開催された死ね死ね団の主催のイベントに呼ばれた時にロリータ18号も一緒で、ニューロティカも出ていて、それが初めてですね。
アツシ:あっ、ロリータ18号も出てたんだ? 覚えてないなぁ。
——その時の印象はどんな感じだったんですか?
ガラ:いやもう、大先輩ばっかりの中で僕らはライヴだったんで。もちろん打ち上げもあって、「俺たちいつでもロックバカ!」ってあっちゃんたちが終わりのないイッキをしてて。
アツシ:一番ブームの時だね(笑)。波に乗ってる初々しい時ですね。
ガラ:2003年とか、そんぐらいだと思うんですよ。
——その時はお互いにお話ししたりとかはなかったんですか?
アツシ:いや〜。僕は、ケムール星人(Gt)に「ライヴに出て」って誘われてたんだけど、「売れてるバンドと一緒じゃないとヤダ!」ってずっと言ってたら、この時に呼ばれたんですよ。
一同:(笑)
アツシ:ガラくんは、何で中卒(Vo)とかケムール星人とか知ってるの?
ガラ:どこで知り合ったとかがちょっと覚えてないんですけど、ケムール星人さんから「ライヴどう?」ってよく電話が来てたのを覚えてますね。多分、死ね死ね団とも何かのイベントで会って、「君たち面白いね」っていう感じで、よく誘われて。
アツシ:昔は死ね死ね団はパンク系だったから。僕らはその中でいつもライヴに誘われてたんだけど、ずっと断ってて。「売れてるバンドが出るから」って言われて、「じゃあ、それ出る!」って、それがきっかけです。すみません(笑)。
ガラ:僕らもいろんな人と対バンしたいっていうのがあったんで、「ニューロティカとかも出るよ」って言われて、「じゃあ、やります」って感じだったと思うんですけどね。その日のライヴがどうだったかって言うよりも、打ち上げがひどかったなっていうイメージしかないです(笑)。いろんな人が来て、その日のライヴに出てる人なのか出てない人なのか、もうよく分かんない状態でした(笑)。
——後に2人が交流を持つようになったきっかけは何だったんですか?
アツシ:西尾くんの紹介じゃないかな。
西尾:はい。ここ10年とかですよね?
アツシ:野音(日比谷野外音楽堂)を観に行ったんじゃないかな。
ガラ:はい。2007年か2008年ぐらいの野音も観に来てくれました。あと西尾さんが間に入ってくれて、ライヴを観に来てくれたり、観に行ったりとか、そういう関係が始まりましたね。でも西尾さんという共通のつながりの人がいましたけど、それから全然対バンしてないんで。
アツシ:それ以来だね。
ガラ:はい。『新宿ナナ』(2010年に発売された、13組のアーティストがニューロティカの曲をカバーしたトリビュート・アルバムの中の1曲)も僕らカバーさせてもらいましたし、いつかいつかと思って、ようやくこの時が来ましたね。
アツシ:ありがとうございます! このツアーの対バンはメンバー・チョイスなの?
ガラ:はい、そうです。メンバーが今一緒にやりたい人だったり、刺激をくれる人っていう感じで声掛けさせてもらっていったんです。初日はLOFTってことで、これはニューロティカしかいないんじゃないかって。
アツシ:ニューロティカとARBしかいないよね! それでウチを選んでくれたってことで。
一同:(笑)
ガラ:ずっとやれてこなかったので、このタイミングかなって。是非初日にガツっとLOFTからお願いしたいなと。
西尾:本当は去年、なんかしたいねって話をずっとメンバーでしてたんですよね。
ガラ:そうなんですよ。ちょうど去年はニューロティカの30周年とかもあって、何か絡みたかったなって言いながらも絡めなかったんです。ライヴはO-EASTとか観に行かさせてもらってたんですけど。いろいろつながってきて、ライヴをお願いしていい返事をもらえて。それから僕ら、去年出したアルバムの中の『千代田線デモクラシー』っていう曲のPVを新たに撮ったんですけど、そこにもキーになる役としてあっちゃんに出てもらったんですよ。
アツシ:「ただ(ガラくんと)すれ違うだけだよ」って言われてたのに、監督に凄い指示されて、「え〜、ちょっと待ってよ! 俺そんなに!? えー、マジマジ!!」って、ちょっとびっくりした(笑)。
ガラ:PVに出ていただいて、いろいろと「あ〜、つながったな」って思いながら。
——で、今回の対バンに至ったわけですね。