XQGK-1004 / 2,000yen (tax in)
4.06 IN STORES
1. ELECTROPIA
2. Shall We Pop?
3. emerald city
4. E・L・S
5. イビツワルツ
6. RAMUNE
7. HighGate
8. 2976
KEYOSSIE(DOMINO88)と星野概念(ストライカーズ)を中心メンバーとして、音楽監督に権藤知彦(pupa/anonymoss)、助監督MEISAKU(ストライカーズ)が在籍する音楽ユニット“JOYZ”。パーティーをリリースする集団として活動をスタートした。その、彼らのデビューアルバム『Pop-Ups』が4月6日に発売される。今作は、彼らのコンセプトに賛同した作家陣に鈴木慶一(ムーンライダーズ)、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、カジヒデキ、曽我部恵一、TGMX(FRONTIER BACKYARD / SCAFULL KING)、LITTE(KICK THE CAN CREW)の参加、ゲストミュージシャンには鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)、湯川潮音、豊田ヒロユキ(ROCK'A'TRENCH)、shimoryo(the chef cooks me)、佐々木亮介(a flood of circle)、KENT(Lillies and Remains)、Kenichiro Nishihara、宮内優里、pop(STEREO ART)らが参加。ジャケットはロンドン在住・NORIKO OKAKU(BASEMENT JAXX / Where's Your Head At TOUR VISUAL)が担当と、豪華な方々が集結し、エレクトロニカ・ポップな作品が完成した。
もともとDOMINO88を知ってるという方も、ストライカーズを知ってるという方もいると思うが、バンドが鳴らしていた音とは違ったキラキラを放出していると感じるだろう。それぞれのゲストミュージシャンが彩りを加え、エレクトロのサウンドが散りばめられ、おもちゃ箱をひっくり返したように賑やかで、聴いているだけでワクワクするはず。1曲目の『ELECTROPIA』は、LITTLEさんのRAPが冴え渡る曲であり、個人的には佐々木亮介氏がコーラスをやっているというので気になって聴きまくっていたが、何度聴いてもどれが亮介くんの声かが全くわからない…。というぐらい、どのミュージシャンも普段のバンドとは違ったスタイルでこの作品に挑んだことが想像できる。DOMINO88が10年前にリリースした『DO YOU WANNA POP?』を元に、STEREO ARTのPOPが10年前から持っていたメロディーと融合させたという楽曲や、JOYZからのシティ・ポップへの解答という『emerald city』は、鈴木慶一氏と星野の共作詞。メロディーがストライカーズ色が強いと感じるのは私だけではないはずだ。『イビツワルツ』は、曽我部恵一氏と星野による共作詞。ここにフラカンの圭介氏がボーカルを執るという、超豪華ナンバー。『E・L・S』はTGMX氏による超アッパーハウスチューン。聴いてるだけでかなりアガる。
JOYZには、ジャケットにも登場している空想少女・RAMUNEちゃんというかわいい女子のキャラクターがいる。彼女をテーマに制作された『RAMUNE』は、東京・パリコレクションなどのショーやイベントで音楽ディレクションを担当するUNPRIVATE PRODUCTIONSとのコラボレーション。ピアノの音色が美しく、凛としたイメージがある。そしてJOYZにおける『サライ』的な短いながらもメッセージの強い『2976』までの全8曲。
8曲と言うとそんなにたくさん曲があるという感じはないが、1曲1曲のトピックスが多すぎて、書ききれていないものも多い…。
まだまだポジティブになりきれない日が続いているが、もしどこかで少しでも明るいものを求めている気持ちになったら、ぜひこの作品を聴いてもらいたいと思う。私自身も少なからずこの作品に気持ちの面で救われたところがあったから。
JOYZは初ライブが4月17日の上野公園水上音楽堂、そしてJOYZ主催のパーティーは6月1日に渋谷O-WESTで開催される。きっと楽しい気持ちになれるこのパーティーに、ぜひ参加して欲しい。また、オフィシャルサイトには『Pop-Ups』に向けて様々な方から頂いたコメントも掲載されているので、ぜひご覧になって頂きたい。JOYZの音楽を聴けばあなたの中で何かが変わる! …かもしれない(!?)。(Rooftop:やまだともこ)