首藤義勝Ba&Vo、高橋國光Gt&Vo、中村一太Drからなる3ピースバンドthe cabsが2ndミニアルバム『回帰する呼吸』をリリースする。聞き始め30秒ぐらいで、前作『一番はじめの出来事』で受けた衝撃を思い出し、さらに緻密になった彼らのサウンドに圧倒された。個々のスキルアップと、the cabsにしか出来ないことが、より明快に音となって現れている。首藤の繊細な歌声の後ろで変則的に爆音で鳴り響く中村のドラム。そして、高橋のアルペジオと絶叫。この3人の絶妙なバランスがくせになる。爆音の中から強烈な儚さがどっと押し寄せてくる感じだ。
　独創的な歌詞の世界も健在で、現実を直視したような攻撃的な言葉や、かと思えば現実離れした抽象的な表現が飛び出してきたりする。それもまたたまらない刺激のひとつだ。どの曲をとっても聴き所満載だが、個人的なオススメは4曲目の『カッコ--の巣の上で』。めまぐるしくかわる曲のテンポと展開がたまらなく心地よい。
　2012年2月1日からスタートする全国ツアーに向けて、ぜひとも手にしておいてほしい1枚だ。（下北沢SHELTER：田中）

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• the cabsオフィシャルサイト

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