前作から2ヶ月もしないで2ndシングルをリリース。タイトルにもなっている『落雷』は、片寄明人氏のプロデュースによるもので、定期的に新宿ロフトに出演している彼らが毎回演奏している曲でもある。おかげで私の中ではすっかり馴染みの曲となっている。また、優しい人なんだろうなぁと容易に想像が出来てしまう程、歌が優しさで溢れている。
　平成生まれの彼らのような若者が、どんどん音楽家としてデビューしている昨今、王道なメロディーに言葉を乗せて真っ向勝負しているバンドが少ないだけに、Anyはとても貴重な存在。
　これからいろんな荒波が待ち受けているかもしれないが、『優しい人』や『落雷』のような曲があるから、きっと難なく乗り越えて、タフなバンドになっていくのだろう。彼らが感じて来た事を、今後ライブでどう表現していくか、ブッキングマンとして非常に楽しみで仕方ない。また彼らには素敵な先生（片寄さん）がいるだけに、音楽家としての変化にも注目していきたい。もうすっかりただのファンと化しています（笑）。（ロフトプロジェクト：樋口寛子）