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REVIEW

トップレビューdry as dust / Good Morning

dry as dust / Good Morning

2010.03.01   MUSIC | CD

XQEH-1009 1,800yen (tax in) / 3.10 IN STORES

まず着目すべきはその透明感、そして小さな自分自身と空との距離感である。dry as dustを聴くと、つやつやした絹糸が紡がれる様をじーっと眺めているような気持ちになってくる。撚られていく糸が一人一人の日常だと思ったら、薄ら恐ろしささえ感じはじめた。聴きやすく、心地よいメロディーの中に、オブラートに包まれた小さい不安の塊をみつけて、でも不思議と美しいその魅力に取り憑かれてしまった。自分がdry as dustに夢中になりはじめていることに気がついた時、私は2曲目『グッドモーニング』のサビを延々と歌っていた。

 今回プロデューサーにkono氏(te’ /残響レコード)を迎え、コアの部分から輪郭にいたるまで、まっさらの新しいものをつくりだした彼ら。7曲目の『始まりの朝に』ついては、メンバー一同「konoさんのアドバイスがあったからこの曲がこの雰囲気を持ってできあがった」と口を揃えた。その点もふまえ、是非聴いてみて欲しい。名古屋CLUB ROCK’N’ROLLでのライブを皮切りに全国ツアーも決定、ファイナルは5月14日に下北沢SHELTERで行われる。松永氏(vo/g)曰く、「せっかくライブに来てくれたなら、戸惑わず、自由に楽しんで欲しい」とのこと。あなたが今手にとられているRooftopに、dry as dustのインタビューも掲載されています。そちらもお見逃し無く。(下北沢SHELTER:石川 愛)
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