People In The Boxが、自身初となるシングル『Sky Mouth』をリリースする。昨年10月にリリースされたミニアルバム『Ghost Apple』の時は、1曲目に『月曜日 / 無菌室』から始まり、最後は『日曜日 / 浴室』で終わるという、1枚を通してひとつのストーリーが表現されたコンセプトアルバムとなっていた。今作の『Sky Mouth』も、シングルでありながら統一性が感じられる1枚。
彼らを日本人が好きなカテゴライズをするのなら、たぶん歌モノのギターロックバンドになるだろう。歌をちゃんと聴かせるとか、ちょっと理数系をにおわせる歌詞だとか、その世界観が確立されているとか、ボーカル&ギター波多野のシンプルで真っ直ぐな歌声など、歌が基調となっていることは確かである。しかし、そこに絡み合う力強くうねるベースだとか、変拍子のリズムだとかが、これまでのそれとは一線を画しているようにも思う。真ん中に歌がありながらも、目まぐるしい程に展開をしていく曲。それなのに、なぜか心地よく耳に届いてくるから不思議。聴く度に彼らの音楽に引き寄せられていくのだ。
3月にはOne Man Live Tour!! が決定しており、東京は3月20日の渋谷AX!! ここで存分に彼らの音を浴びてきたいと思う。そして、今後も彼らから放たれる楽曲を非常に楽しみにしている。(Rooftop:やまだともこ)