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10月17日(日)日比谷野外大音楽堂<People In The Box One-man Live 2010 『空から降ってくる vol.2』>

2010.11.09

people_01.jpg People In The Box初の日比谷野外大音楽堂ワンマンライブ“空から降ってくる vol.2”が10月17日に行われた。前回のワンマンが渋谷AXだったと思うと、日比谷野音とは予想外の大きなステップだった。
 この日の1曲目はセカンドアルバム『Family Record』の中から『旧市街』。そして、『アメリカ』『はじまりの国』と続く。展開に継ぐ展開で目まぐるしく変化していく目の前の現実に、時間を旅しているような、ここがどこだったのかすら見失うような感覚に陥る。捉えどころがないのに、こちらの気持ちはガッチリと捉えられているような感じだった。ステージ後方では映像が目まぐるしく映し出され、彼らのライブは曲に合わせて乗るというよりは、見入る・聴き入ると言った方が正しいのかもしれない。MCでボーカル&ギターの波多野裕文が「降るのが雨じゃなくて良かったね」と言っていたが、この日のイベントタイトルでもある“空から降ってくる”のが雨ではなくて本当に良かったと思う。
 今回は『Family Record』の曲を中心に、新旧交えた楽曲で構成され、静寂が訪れた時には虫の鳴き声すら聴こえるほどにじっくりとオーディエンスが聴き入っていた。しかし、その途中途中でドラム・山口大吾による一気に現実に引き戻されるテンション高めのMCが挟まれ、そのリアル感が彼らの楽曲とうまく反発しあい、よりリアルがどこにあるのかがわからなくなったのは確かであった。また、ビルの真ん中にあるこちらの会場で彼らの楽曲を聴いていると、特に今作の全世界の地名が付けられたタイトルの楽曲群が更なる異空間を感じさせ、アンコールを入れた全26曲が瞬く間に駆け抜けて行った。アンコールが終わっても鳴り止まない拍手の中、スクリーンにはこの日のセットリストや関わったスタッフの名前がエンドロールのように映し出されていた。そして、最後の最後に発表された「3月24日(木)中野サンプラザホール決定」が映し出された瞬間、会場はライブ中と同じぐらい歓喜に沸いていた。
 11月も12月も各地でライブを開催し、来年2月から始まる“「Family Record 」release tour”が今から楽しみで仕方がない。まだPeople In The Boxに触れたことがないという方。CDで聴くのももちろん良いが、彼らのライブでしか味わえないものがたくさんあるので、ぜひライブに足を運んで欲しい。(Rooftop:やまだともこ / PHOTO by:Yuki Kawamoto)

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セットリスト
1.旧市街
2.アメリカ
3.はじまりの国
4.ベルリン
5.海抜0m
6.リマ
7.ストックホルム
8.水曜日 / 密室
9.冷血と作法
10.犬猫芝居
11.レントゲン
12.レテビーチ
13.ブリキの夜明け
14.泥の中の生活
15.火曜日 / 空室
16.月曜日 / 無菌室
17.生物学
18.天使の胃袋
19.完璧な庭
20.ペーパートリップ
21.日曜日 / 浴室
22.バースデイ

en.1
新市街
ユリイカ
She Hates December

en.2
ヨーロッパ

Live Info.


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