超訳 ニーチェの言葉
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 1,785yen
植草甚一の研究 / 植草 甚一
晶文社 / 1,470yen
何とも時代の煽りか? 経費節減か? ルーフトップが誇る書評欄もこんな小さくなってしまって、あれこれ勝手に書くスペースがない。5万5千部も日本中に発行しているのに出版社から書評のお礼も広告掲載依頼もほとんど無かったし、でも他の雑誌の書評欄がどんどんなくなる時代、一企業機関誌フリーペーパーとしては良くここまで頑張ったと断固評価したい。さて、ニーチェの言葉の代表「喜ぼう。この人生、もっと喜ぼう。喜び嬉しがって生きよう」...この一言で買ってしまった。「えっ、ニーチェってもっと暗くなかったかな?」って思ったが。
もう一冊紹介したいのは『植草甚一の研究』(晶文社)。いいな、この人のエッセイは。いつどんな場所で読んでも心が救われる。「ぼくの近所に文庫本の安い古本屋がある。...ところでぼくは古本屋を10回のぞく間に新刊本屋へは一回しか行かない」いいな。日本のボブ・グリーンか?(平野 悠)