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This is LASTとTRICERATOPSによる"DREAM MATCH"が実現! 新宿ロフトが歌舞伎町に移転して25周年のアニバーサリー・キックオフ!

2023.08.31

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 8月15日に新宿ロフトで開催された『DREAM MATCH 2023』。
 20代のメンバー3人組・This is LASTと昨年デビュー25周年・TRICERATOPSという世代を超えた組み合わせを見るべく幅広い年代の客層が会場を包み、バンドTシャツにタオルを持ったライブキッズから仕事終わりと思しきビジネススタイルの方までそれぞれのファンがどちらの音楽にも共鳴し手を挙げ声を出し笑顔が溢れる。これまで歴史を刻んできた新宿ロフトというライブハウスだからこそ見られた光景だったと終演後、本当に胸が熱くなった。先攻のThis is LASTは何度“ありがとう”の言葉を口にしていただろうか、受けて立つTRICERATOPSもいつも以上に楽しんでいる様子が鳴らすその音からも感じ取れる。
 まさに“DREAM MATCH”の名にふさわしい、夢の競演の一夜をライブ写真と共に振り返ろう。(Text:高橋ちえ / Photo:丸山恵理)

This is LAST

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 メンバー3人がステージに現れるや、まず円陣を組み拳をぶつけ合う。ライブ全体からみれば僅かな時間かも知れないが個人的にはその時間に彼らの緊張感を感じ取る。が、「恋愛凡人は踊らない」で音を鳴らし始めギターソロに差し掛かったときにはもう、ギター&ボーカルの菊池陽報が見せる表情がとにかく嬉しそうで楽しそう! 会場内の手拍子も曲を追うごとにどんどん大きくなる。
 “バンドっていうのはつくづくイイね、鳴らしていて心の奥からすごく満たされる。これがやりたかったんだとつくづく思います”。大型フェスへの出演も増えている彼らだが、“俺はライブハウスのステージで生きていくんだと心底思った。あなたの目を見て、これがやりたかったんだという気持ち”と語って「#情とは」へ、イントロが響き出すやわたしの前にいる女子が顔を押さえ聴き入っていた。
 “俺たちの音楽で一生あなたの面倒を見ます。親愛なる、あなたに”と伝えてから「ディアマイ」を聴かせ、“This is オムライス”とケチャップで書かれたこの日限りの新宿ロフト・フードメニューを考案した彼らならでは、ラストナンバーは「オムライス」。“君との距離感は”との歌詞があるが、こんなに近い距離感で彼らの音を感じることも今やなかなかできないのでは、それをメンバーも感じていたに違いなく、最後はメンバー全員が激しく頭を振り乱し音をかき鳴らしていたのは近い距離感ゆえの気持ちの昂りと察する。“絶対にあなたの好きな歌を書いてみせる”とも語っていたことも付記し、彼らがこれから鳴らしていく音楽にますます期待を持ってしまう夜だった。
 

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【セットリスト】
恋愛凡人は踊らない
カスミソウ
勘弁してくれ
ヨーソロー
#情とは
バランス
ディアマイ
病んでるくらいがちょうどいいね
オムライス

TRICERATOPS

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 “ハロー!”とボーカル&ギター・和田唱が元気に陽気にまず一言。「Jewel」でスタートするやフロアは一気に大盛り上がり、お客さんのカウントから「Going To The Moon」。“どっちのファンとか関係なく今日は一緒くたになって、仲良く楽しく最後まで楽しんでね!”のMCにあっという間に会場内は一体感に包まれる。
 実は今回の対バン前に行なったフロントマン同士の対談で発覚したのだが(対談記事はこちら)、This is LAST・菊池は母の影響で幼少期にTRICERATOPSの曲を口ずさんでいたのだそうだ。その話を引用しながら、“菊池くんのお母さんに捧げます”と曲紹介してからの「if」は和田の弾き語り的に歌い始め、曰く“アダルトバージョン”でのアレンジで聴かせ、“かっこいい”の声がそこかしこから挙がる。
 “デビューのときはまだ20代だった、気がついたらもうすぐ全員50代のバンドだけど、音楽が好きでバンドを続けてきた。好きなものを続けてるから、今日はじめましてのみんなとも会えたり、こういう景色が見られる。好きなものを見つけて、信じて、貫いてくれ!”…往年の TRICERATOPSファンもさることながら、This is LASTのファンに沁みたメッセージではなかろうか。
 終盤の「Believe The Light」でメンバー3人がセッションの如く音を鳴らしているとき、This is LASTのタオルを肩にかけたグループが前方エリアに進み行き、手を挙げ盛り上がる。音楽は世代などあっさり越えてしまうことを見せつけられそのシーンにこの日一番グッと来てしまった。“また一緒にやりましょう、今日は嬉しかったです!”  満面の笑顔で和田は最後にそう語ったが、ステージ袖で見ていたであろうThis is LASTのメンバーも、同じ表情で同じ思いだったに違いない。
 

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【セットリスト】
Jewel
Going To The Moon
if
僕らの一歩
Fly Away
Believe The Light
トランスフォーマー

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