玉置浩二の6年ぶりのニュー・アルバム『Chocolate cosmos』の発売を記念し、12月25日(金)に行なわれた、安全地帯LIVE上映イベント『伝説のバンド 安全地帯、甲子園球場38000人の熱狂を劇場で再び!!!!!』が大盛況のうちに終了した。早速、ライブレポートをお届けする。
玉置浩二の6年ぶりの新アルバム『Chocolate cosmos』のリリースを記念して、12月25日(金)に東京・TOHOシネマズ日比谷とTOHOシネマズ池袋の2カ所で、ライブ映像『安全地帯 IN 甲子園球場 さよならゲーム』の上映会が行われた。上映に先立ち、日比谷会場には安全地帯から矢萩渉、六土開正、武沢侑昂の3人が登壇し、トーク・イベントも開催(池袋会場には中継で出演)。2019年11月に阪神甲子園球場で行なわれた伝説のライブを振り返った。
16時になると舞台には安全地帯の矢萩渉、六土開正、武沢侑昂が登壇。演奏がないトークだけの舞台にあがるのは、意外にも初めてとのこと。いつもとは勝手が違うステージの環境に少々戸惑いながら、トーク・イベントはスタート。
甲子園のコンサートは安全地帯オールタイムのグレイテスト・ヒッツ構成で行なわれた。矢萩渉(以下:矢萩)によると、セットリストは何を演奏するか、何を外すかを公演の半年前から玉置浩二と一緒に打ち合わせを重ねてきた。ただ「オープニングは玉置とふたりで決めていた」という。その曲は「We're alive」。
初のチャート1位を獲得したシングル「ワインレッドの心」(1983年)のB面曲だが、古くから応援しているファンにとってもメンバーにとっても思い入れのある曲だ。コンサートでは歌詞の「見渡すかぎりの広野に」を「見渡すかぎりの甲子園球場に」と歌って会場を大いに沸かせた。
安全地帯はこれまで横浜スタジアムでコンサートを行なったことはあるが、阪神甲子園球場は初めて。武沢侑昂(以下:武沢)はその広さに「ホールと違って別次元!」と目を見張った。一方、六土開正(以下:六土)は「広いほうが演ってて気持ちいい!」とマイペースぶりのコメントで会場の笑いを誘う。
コンサートでは終盤、38,000人の観客が一斉にスマホのライトを灯す。ステージで演奏していたメンバーはその光景に目を奪われた。「感激しました!」と思い返す矢萩は「あれは宇宙だった!」と話し、「武ちゃん、宇宙好きだったよね? どうだった?」と武沢に無茶ぶり。かつてUFOを目撃したこともあるという“宇宙”好きの武沢も「会場全体が揺れているように見えて、銀河系みたいでした!」とコンサート当日の素晴らしさを振り返った。
話はこの日、登壇していない玉置浩二に及んだ。バンドメンバーから見た、音楽家としての玉置浩二について訊ねられると矢萩は「いろいろな表現を持ち合わせていて、その全部が玉置浩二なんですよ」と表現者としての玉置浩二を捉える。六土は「(音の)ピッチに対してもの凄いストイック。昔から今のボーカル(の音)は低いとか、高いとかをずっと言ってる」とミュージシャンの視点で語る。一方、中学生の頃からバンド活動を共にしてきた武沢は「昔から、人を惹きつける力、人を引き寄せるパワーを持っていた」と人としての魅力に触れた。
トーク・イベントとライブ上映が終わると、スクリーンには1月3日にWOWOWで放送される『玉置浩二 Chocolate cosmos ~恋の思い出、切ない恋心』の初公開となる番組映像と、玉置浩二の新アルバム収録曲のMVダイジェストが上映された。
商品情報
玉置浩二『Chocolate cosmos』
2020年12月23日(水)発売
CD COCB-54320 価格:3,000円+税
LP COJA-9407 価格:3,800円+税
【収録曲】
01. Winter Leaf~君はもういない(Ryu 提供曲)
02. むくのはね(KinKi Kids 提供曲)
03. 泣きたいよ(鈴木雅之 提供曲)
04. ホームレス(研ナオコ 提供曲)
05. ママとカントリービール(竹中直人 提供曲)
06. マスカット(平原綾香 提供曲)
07. 花束(中島美嘉 提供曲)
08. ティンクル(高橋みなみ 提供曲)
09. スコール(TUBE提供曲)
10. 忘れない(髙橋真梨子 提供曲)