2021年4月より放送開始の『やくならマグカップも』。11月29日に作品の舞台となる岐阜県多治見市役所にメインキャストの田中美海・芹澤優・若井友希・本泉莉奈4名が表敬訪問をした。4名を迎えた多治見市市長の古川雅典とともに多治見市や作品の魅力について語っていただいた。
『やくならマグカップも』とは、岐阜県多治見市を舞台に伝統工芸「美濃焼」をテーマに4人の女子高校生が陶芸の魅力にのめり込んでいく青洲ストーリー。2010年より多治見市の有志・企業が集まり行われている“街を元気に使用”プロジェクトの一環として、2012年より株式会社プラネットが発行するフリーコミック『やくならマグカップも』を原作としたTVアニメだ。
インタビュー
まずは4人を迎えた多治見市市長古川さんからの挨拶とともに『やくならマグカップも(以下、やくも)』に対する期待を語っていただきました。
古川:2021年の『やくも』の正式放映が決定しました。この作品は国に多治見市が飛躍していく切っ掛けの作品になると思っています。この『やくも』とともに多治見から大きく発信してまいります。
表敬訪問されたキャストのみなさんからも挨拶。成瀬直子役の若井さんは本作の舞台岐阜県出身という事もあり、意気込みもひとしお。
若井:私は岐阜県出身なので岐阜出身としても多治見を沢山盛り上げていきたいと思います。
本泉:今まさに多治見の素敵なところを勉強中なんですけども、本当に魅力がたくさん詰まった街なのでこの魅力を伝えていけるように頑張ります。
地元のフリーコミックがTVアニメ化という事で古川さんもまさかと驚かれたそうです。そこには不思議な縁もありました。
古川:本当にこんな話があるだろうかと思いました。多治見市に元気がないという事でどうしたら元気になるだろうかといろんな方と話し合っていたところ、プラネットの小池(和人)さんから「アニメで街を元気にしよう。」とご提案をいただきました。そんなことできるのだろうかと思いながら10年間フリーペーパーを出していた、それを読んでいた人が日本アニメーションに就職をして『やくも』アニメ化を至る。一般的にそんなことはないわけですが、多治見市を元気にするためにフリーコミックを出し続けてきたその熱意が日本アニメーションのみなさんに伝わった。この偶然大事して、街をあげて『やくも』の応援をしていきたいと思います。
キャストのみなさんに『やくも』を読んだときどんな感想を伺いました。
田中:女の子たちが多治見市で陶芸部として活動していくというの読んで、女の子もこういうことが出来るんだと驚きました。自分の中で陶芸は身近ではなかったのですが、高校生4人がにぎやかに楽しくしているのを見て私も体験してみたいなと楽しく読ませていただきました。
芹澤:ホロリと来るお話もあって、温かいな作品だなと感じました。陶芸自体も触った手触りが作品にそのまま残るのでそういった部分も作品と一緒で凄く温かいなと思います。私もお父さんに陶芸で作ったコップをプレゼントしたことがありますが、世界に1つだけという感じがしました。温かみのある陶芸と可愛い女の子、そして優しいストーリーが1つになった、温かい気持ちをみんなに渡せるんじゃないかなと思います。
若井:岐阜県多治見市ならではの空気感、時の流れがゆったりと流れている街の雰囲気が、紙面からも伝わっていて、そこがこの作品の良さだなと思います。多治見の高校にもお邪魔させていただいたんですけど、『やくも』は本当に高校生の日常をそのまま切り取ったようなお話しになっていて、リアリティがあるなと思いました。
本泉:多治見の街の魅力がギュギュっと詰まっています。焼き物だけじゃなく、グルメや歴史の詰まったものが沢山あって、それが分かり易く描かれていて、図解でキャラクターたちが説明してくれています。女子高生たちのほのぼのとした物語と今まで触れる機会がなかった文化を勉強することが一緒に出来る素敵な作品でした。
今回は作品の実写パートになるということで、どのようなロケだったかを語っていただきました。
田中:放課後という事で実際に多治見市に訪れてロケをさせていただき、陶芸も体験させていただきました。本当に女子旅のようで、私たちのいつもの様子を切り取ったような素敵なロケになりました。多治見市は色んな素敵な場所があるので、実写パートも凄く楽しめると思います。前半のアニメを見てスグ本当にある場所なんだと確認できるので、実写パートを見て皆さんも実際に多治見市に来たくなると思います。
作品の見どころ・楽しみにしている点を語っていただきました。
田中:地元の方だとピンとくるようなところが沢山出てきます。(豊川)姫乃たちがいる場所は実際にある場所なのでそういう所を、感じていただければ凄く嬉しいです。私の演じる姫乃は多治見に転校してきた女の子で陶芸ということでみなさんと同じ初心者なので同じ視線で見ていただけると思います。陶芸の魅力を姫乃と一緒に感じて欲しいです。
芹澤:この作品では声優じゃない一般の方をオーディションして、アフレコをすると聞きました。そんなキラキラした若い子たちの初めての声優体験を一緒に出来ると思うと凄い楽しみです。そういう事も地域を盛り上げるアットホームな作品だからこそできるんだろうなと思います。そういった若い可能性に満ちている作品なのでワクワク楽しみにしています。
若井:地方とアニメの組み合わせは最強だと思っています。『やくも』は本当に聖地巡礼したくなるようなアニメです。前半がアニメ・後半が実写という事で、本当にこの場所あるんだという事を分かり易く伝えられているので、そのリアルさを楽しんでいただけると嬉しいです。
本泉:多治見の街をご存知の方は共感していただけるところが沢山あると思います。まだ訪れたことがない方はこの作品を入口としていただいて多治見の魅力に触れていただく、そういう機会にしていただきたいです。実写パートとアニメパートがどういう風にマッチしていくのかも楽しみにしていただければと思います。
古川:この作品のキーワードは「聖地巡礼」です。『やくも』を見て、この街に行ってみたいと期待されたみなさんに期待通りの街だと答える自信があります。この街は作ることは非常に上手ですが、PRが下手です。その下手な部分を『やくも』に手伝っていただいけるということで期待しています。多治見市だけではなく東美濃の地、この地域全体も聖地巡礼のプラスが行き渡るという事を楽しみにしています。
お話の中で演じた4人のキャラクター・関係性について語っていただきました。
本泉:4人とも先輩後輩がないくらい仲良しです。それは普段の私たちとも共通しているので、私たちとキャラクターたちは同じ関係性を考えてもらっていいと思います。
若井:原作でもそれぞれキャラクターが個性的で、私たちも個性的なのでそこを楽しみにしてください。
最後に改めて『やくも』に対する思いを語っていただき表敬訪問は終了となりました。
本泉:『やくも』は焼き物みたいに深いものがたくさん詰まっている作品です。私もこうして実際に足を運ばせていただいて、心が洗われるような楽しい時間を過ごさせていただいています。この魅力が沢山の方に伝わるように頑張らせていただきます。
若井:2021年は『やくも』をバズらせたいと思います。よろしくお願いします。
芹澤:私は東京生まれ東京育ちでなかなか故郷というものに触れたことがなかったのですが、この作品を通して多治見市の事をわが故郷と感じるようになってどんどん好きになっています。この気持ちをいろんな人に伝えられればと思っています。2021年「やくも」をバズらせましょう。
田中:私もいちファンとして姫乃たちの動く姿を見るのをとても楽しみにしています。これから命を吹き込む作業をしていくのですが、みなさんに多治見の魅力が思う存分伝わるように私たちも頑張りますので、放送開始を楽しみにしてください。
古川:来年、日本中で『やくも』が放映をされます。このアニメを見て多治見に行ってみたいと思った方が、実際にこの東美濃の地に来ていただいて、期待外れという事にならないよう地域総出でしっかり準備をしています。聖地巡礼に来ていただけることに大いに期待をしているのでよろしくお願い致します。
Live Info.
『やくならマグカップも』
2021年4月よりTV放送開始
CAST
豊川姫乃:田中美海
久々梨三華:芹澤優
成瀬直子:若井友希
青木十子:本泉莉奈
STAFF
原作:プラネット・日本アニメーション
監督:神谷純
シリーズ構成・脚本:荒川稔久
キャラクターデザイン・総作画監督:吉岡彩乃
アニメーション制作:日本アニメーション
協力
岐阜県多治見市
(一社)多治見市観光協会
「やくならマグカップも」活用推進協議会
©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会