1曲1分のロックバンド 快速東京 が、ニューシングル 『フツー』を配信リリースした。
2018年に発表した5thアルバム『DEATH』以来、実に約8年ぶりとなる待望の新作は、「ニセモノ」「ミカン」「フツー」の3曲を収録。短く、速く、鋭く、そしてどこまでも不穏。快速東京らしい異物感とユーモア、暴発寸前のロック衝動が、4分にも満たない総尺の中に濃縮された作品となっている。
“お忙しいあなたにもぴったり”な1曲1分スタイルは今作でも健在。しかし、その短さは軽さではなく、むしろ言葉と衝動を極限まで圧縮するための方法論だ。今年のフジロック出演も決定している快速東京が、この夏ふたたび日本中をかき回す。
『フツー』は、快速東京が持つ“異常なまでに短いロック”の切れ味を、いまの時代に向けてあらためて叩きつける3曲入りシングルである。たった1分前後という尺の中で、この作品がやっていることはシンプルではない。言葉を削り、展開を削り、説明を削り切ったその先で、ロックの衝動、風刺、違和感だけがむき出しのまま残されている。
「ニセモノ」は、“ぼくはニセモノ”“ホンモノのニセモノ”という反復を通して、本物と偽物の境界をぐらつかせる一曲だ。意味はあるようで崩れ、崩れているようで妙に核心を突く。その感覚は、情報も人格も簡単に複製される今の時代の気味悪さと、どこか地続きにある。「ミカン」はさらに脱力した語感と破裂音の連打で進みながら、“世界の終わりに飲みたい みかんジュース”というフレーズによって、バカバカしさと終末感を同時に成立させる。ナンセンスのようでいて、笑っているうちに不安が残るのが快速東京らしい。
そして表題曲「フツー」は、この作品の核だ。“フツーな人生”“フツーに狂ってく”“フツーに戦争”“フツーのミサイル”といったフレーズは、日常という言葉のなかに暴力や狂気がいかに自然に紛れ込んでいるかを、冷たく、しかしどこか投げやりなテンションで暴いていく。快速東京は、特別な言葉を使わない。むしろ“フツー”という最もありふれた言葉を連打することで、ありふれていること自体の異様さを浮かび上がらせる。
約8年ぶりの新作でありながら、快速東京は少しも丸くなっていない。むしろ、今だからこそ必要な雑味と危うさをそのまま持って帰ってきた。『フツー』は、短いのに後味が長く残る、快速東京らしい再始動の一撃である。
商品情報
Live Info.
FUJI ROCK FESTIVAL ’26
2026年7月24日(金)苗場スキー場
※快速東京は苗場食堂ステージの出演
Vienda! 20th ANNIVERSARY
2026年8月2日(日)
LIVEHAUS / SPREAD / SANDWICH CLUB
下北沢三店舗回遊
open / start 12:00
チケット:¥6000(+ 1drink ¥700)















