2008年11月に結成され、これまでライブを中心に活動してきたバンド、蓮沼執太チームのキャリア初となるスタジオ・レコーディングアルバム『TEAM』が、本日11月19日（水）にリリースされた。
蓮沼執太チームは、蓮沼執太、石塚周太（ギター）、itoken（ドラム）、尾嶋優（ドラム）、斉藤亮輔（ギター）による編成。蓮沼執太フィルの母体となったツインギター＆ツインドラムのベースレスバンドである。
2024年、東京での屋外パフォーマンスのライブに大きな手応えを感じた蓮沼が「蓮沼執太チームの⻑い活動が、ライブの現場の一過性だけではなく、⻑年バンドが続いてきたからこそ演奏、記録出来る音楽があるはず」と考え、2025年春からレコーディング作業を開始。そして今回、蓮沼執太チーム結成17年にして、初めての音源アルバムが完成した。
Artwork 00740 by SERRAGLIA, courtesy of the Artist and Galleria Heino （Helsinki）
本作『TEAM』では、これまでのライブでのダイナミズムに加え、スタジオ録音ならではの解像度の高い音像が際立ち、バンドの核心ともいえる“気配”と“間”がより立体的に描き出されている。
リードトラックとなる「TEAMWORK」はアルバムを象徴するような前衛的でソリッドなポストロックサウンドの楽曲。また、サプライズリリースされたアメリカ・シカゴ出身のポストロックバンドTortoiseのカバー楽曲「Seneca」をはじめ、自身らのオーケストラ編成である蓮沼執太フィルの代表曲「ZERO CONCERTO」をセルフカバーした楽曲を収録。この楽曲は譜面がなく、即興的に演奏と録音した素材を、蓮沼執太自身がポスト・プロダクションを行なって1曲に構築する、という実験的なプロセスで作り上げた意欲作だ。様々な角度から「ロック」というアプローチを追求した全7曲を収録している。
レコーディング・エンジニアに葛⻄敏彦、ミックス・エンジニアにTortoiseのJohn McEntire、マスタリング・エンジニアにDave Cooleyを迎え、アート・ディレクションに前田晃伸、ジャケットのアートワークはヘルシンキ在住SERRAGLIAが担当した。
アルバム『TEAM』は来年活動20周年を迎える蓮沼執太にとって初のロックアルバムとも言える、これまでの活動の記憶、実践の根源的な閃きが詰まった作品である。
また、アルバムのリリースを記念して、本日20:00から蓮沼執太とwindandwindowsのインスタグラムでライブ配信を予定。メンバー5人が集まりこれまでの活動を振り返りながらアルバム制作について語る。
11月27日（木）にはタワーレコード渋谷店 B1F「CUTUP STUDIO」にて発売記念イベントの開催が決定。当日は蓮沼執太チームによるミニライブに加え、サイン会も実施予定だ。
ジョン・ゾーンやTortoiseに独自の「メタ・ジャンル的アプローチ」を持っていたように、蓮沼には彼独自の「メタ・ジャンル的アプローチ」があるのではないか。つまり本作は、単なるオマージュの域を超え、蓮沼自身の音楽的立脚点を自己確認するドキュメントとなっているように思え、その意味でもエポックメイキングな作品と感じてやまない。
──大西穣（音楽批評家／翻訳家）ライナーノーツより抜粋
INSTAGRAM LIVE INFORMATION
アルバムリリース記念インスタライブ
日時｜2025年11月19日（水）20:00〜21:00
出演｜蓮沼執太チーム（蓮沼執太、イトケン、尾嶋優、⽯塚周太、⻫藤亮輔）
IN-STORE LIVE INFORMATION
アルバムリリース記念インストアライブ＆サイン会
日時｜2025年11月27日（木）OPEN 19:00 / START 19:30
場所｜タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO
＊18:30より「イベント参加引換券」と「整理番号付き入場券」の交換開始
商品情報
蓮沼執太チーム『TEAM』
2025年11月19日（水）リリース
Artwork 00740 by SERRAGLIA, courtesy of the Artist and Galleria Heino （Helsinki）
【収録楽曲】全7曲
1. TEAMWORK
2. United Tee
3. Seneca
4. Gakona
5. Triooo - VOL
6. ZERO CONCERTO
7. BLACKOUT
蓮沼執太：Fender Rhodes, SEQUENTIAL Prophet-6, EMS Synthi A, Buchla Music Easel
イトケン：Drums
⽯塚周太：Guitar
⻫藤亮輔：Guitar
尾嶋優：Drums
Recorded by 葛⻄敏彦
Mixed by ジョン・マッケンタイア（Tortoise）
Mastered by デイヴ・クーレイ
Art Direction by Akinobu Maeda
