不朽の反戦漫画『はだしのゲン』の〈誕生〉から〈現在〉を見つめるドキュメンタリー映画『はだしのゲンはまだ怒っている』が11月14日(⾦)より広島・サロンシネマ、11月15日(⼟)より東京・ポレポレ東中野ほか全国の劇場で順次公開される。

このたび、その予告編が解禁。また、内田也哉子、ライムスター宇多丸、武田砂鉄ら著名人から続々と寄せられている映画への熱いコメントも公開された。
予告編は、アメリカが広島に落とした原子爆弾で被爆し貧困や偏見に苦しみながらも力強く生き、多くの人々を魅了し続けてきた漫画の主人公・少年ゲンを象徴するかのような明るい音楽とともに始まる。
そして映画に登場する人々が漫画や作者の中沢啓治への熱い思いを語る姿や、戦後80年を迎えたいま現在の漫画をとりまく不穏な空気感を映し出していく。



映画の核となるシーンや漫画『はだしのゲン』のカットをふんだんに使用した予告編には、このドキュメンタリー映画が漫画『はだしのゲン』を読んだことのない人にとってはゲンと出会うきっかけに、かつて読んだことがあるという人にとっては、ゲンと出会い直すきっかけになればとの願いが込められているという。
映画に寄せられたコメント


*順不同/敬称略
「6歳の中沢さんが⾒た地獄」から、
私たち⼤⼈は何を学べるでしょうか。
⼩さなゲンを常に⼼に抱くことで、
平和ある未来は⾃ずと形作られるのだと思います。
──内⽥也哉⼦(⽂筆家)
もし、『はだしのゲン』がこれほど広く読まれていなければ……核兵器というものに対して、⽇本⼈の多くもまた、
いまだにハリウッド映画レベルの呑気な認識しか持てていなかったかもしれない。不愉快な現実=歴史をこそ直視し
語り継ごうとするこの真の「国⺠的マンガ」を、つまり我々は決して、⼿放してはならないのだ。
──ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)
まだ怒っているゲンが、ずっと問いかけてくる。
歴史とは都合よく捻じ曲げられるものだと予⾒していたのかもしれない。
──武⽥砂鉄(ライター)
軍国主義と核兵器の犠牲になった⼈々の声を背負って、怒り続けたゲン。
その居場所が、広島にすらなくなりつつある。
ゲンの怒りは嘆きにもなり、今、わたしたちに向けられている。
もう忘れてしまったのか、再び繰り返すのか、と。
──宮崎園⼦(フリーランス記者)
30年来の盟友が、平和への祈りを込めて、凄い熱量で「被曝80年」に発信する傑作。後世に残すべき貴重な証⾔の数々は、監督の⼈柄が引き出したものだろう。そして思わずニヤリとさせる毒も忘れない。さすが込⼭監督!
──信友直⼦(ドキュメンタリー映画監督)
プーチンの脅しによって核抑⽌論がまやかしであることが明らかになったはずなのに、いまだに⽇本は核兵器禁⽌条約に加盟しない。イスラエルを⻄側世界は⽌められない。歴史修正やヘイトは増えている。ゲンは「まだ怒っている」のではなく、「もっと怒っている」はずだ。
──森達也(映画監督/作家)
商品情報
映画『はだしのゲンはまだ怒っている』
企画・監督・編集:込⼭正徳
プロデューサー:⾼橋良美 ⽊村利⾹
共同プロデューサー:⼤島新 前⽥亜紀
⾳楽:茂野雅道
制作:東京サウンド・プロダクション
制作協⼒:ネツゲン
宣伝協⼒:リガード
配給:アギィ
製作:BS12 トゥエルビ
2025年/90分/DCP/16:9/カラー/⽇本/ドキュメンタリー
©︎ BS12 トゥエルビ
11月14日(⾦)より[広島]サロンシネマ、11月15日(⼟)より[東京]ポレポレ東中野 ほか全国順次公開
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