金原ひとみの最新長編『YABUNONAKA-ヤブノナカ-』が4月10日(木)に発売される。
『YABUNONAKA-ヤブノナカ-』は、芥川龍之介の短編小説『藪の中』からタイトルや形式の着想を得て執筆された。原稿量は著者史上最長となる1000枚。年代や性別の異なる8人の視点で描かれる圧巻の群像劇。『文學界』での約2年にわたる連載が、ついに単行本化される。(『文學界』2022年9月号~2024年7月号)
あらすじ
文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松武夫、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が複雑に絡みあい、うねりはじめる。性、権力、暴力、愛につき動かされる人間たちのドラマが生々しい解像度で描かれ、予想もつかないクライマックスへ。「わかりあえないこと」のその先に果たして救いは訪れるのか。
金原ひとみからのメッセージ
▲金原ひとみ
商品情報

YABUNONAKA-ヤブノナカ-
著者:金原ひとみ
装丁:四六判・上製カバー装
定価:2,420円(税込)
発売日:2025年4月10日(木)
ISBN:978-4-16-391968-3
出版社:文藝春秋