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エドワード・ゴーリー生誕100周年、初期の名作絵本『ウィローデールの手漕ぎ車』発売

2024.10.25

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エドワード・ゴーリー生誕100周年を記念して、初期の名作絵本『ウィローデールの手漕ぎ車』が10月29日(火)に発売される。
 
また、特別展『エドワード・ゴーリーを巡る旅』が日本全国で順次開催される。現在、9月より奈良県立美術館で開催中。2025年3月からは松坂屋美術館(名古屋)で開催予定。

訳者・柴田元幸より

素人目にも絵一枚一枚の完成度は非常に高いように感じられるし、ストーリーがあるようなないような展開の絶妙さとも相まって、ゴーリーの数多い作品の中でも最高レベルの一点と言って良いのではないかと思う。日本で出すゴーリー作品はこれで34点目だが、こういう高水準の作品がまだゴロゴロ残っているのだから本当にすごい。
(『ウィローデールの手漕ぎ車』訳者あとがきより抜粋)
 
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【エドワード・ゴーリー Edward Gorey】
1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手がけた。幻想的な作風と、アナグラムを用いた(Ogdred Weary など)ペン・ネームを使い分けて、たくさんの私家版を出版したために、多くの熱狂的コレクターを生みだした。1943年から46年まで、陸軍の軍務に服したあと、ハーヴァード大学でフランス文学を専攻する。 1953年、ニューヨークの老舗出版社 Doubleday に就職。ブックデザインを担当する。この年、最初の単行本『弦のないハープ』が出版される。1960年、Doubleday から Random House の子会社 Looking Glass Library に移籍。1962年には、自身の出版社 Fantod Press を興し、The Beastly Baby を出版する。1963年、独立して専業作家となる。 1970年、『ずぶぬれの木曜日』が Gotham Book Mart から出版され、同書店との本格的な関係が始まる。1977年、ブロードウェイの舞台 Dracula のセットと衣装デザインによりトニー賞を受賞する。1980年、PBS(Public Broadcasting System)の番組 Mystery! のオープニング・アニメーションを作成する。1997年、新作『憑かれたポットカバー クリスマスのための気落ちした気色悪い気晴らし』が Harcourt Brace から出版される。同時に、代表作の『ギャシュリークラムのちびっ子たち』『うろんな客』『優雅に叱責する自転車』が、同社より新装・再刊された。膨大な作品とミステリアスな人物像については『エドワード・ゴーリーの世界』と『どんどん変に… エドワード・ゴーリー インタビュー集成』で知ることができる。
2000年4月15日、心臓発作のため死去。享年75歳。
 
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『ギャシュリークラムのちびっ子たち』 河出書房新社
 
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『ギャシュリークラムのちびっ子たち』本文より 河出書房新社

商品情報

ウィローデールの手漕ぎ車

発売日:2024年10月29日(火)
著者:エドワード・ゴーリー 柴田元幸訳
出版社:河出書房新社
税込定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN:978-4-309-25781-5
仕様:B6変形版/上製/72ページ

Live Info.

特別展『エドワード・ゴーリーを巡る旅』

奈良県立美術館(奈良県奈良市)
会期:2024年9月14日(土)~11月10日(日)
 
松阪屋美術館(愛知県名古屋市)
会期:2025年3月1日(土)~4月6日(日)
 
高松市美術館(香川県高松市)
会期:2025年4月12日(土)~6月8日(日)(予定)
 
※展覧会についてのお問い合わせは各美術館へお願いいたします。

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