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作家・村上春樹の呼びかけによって、半世紀の時を経て2022年によみがえった『山下洋輔トリオ再乱入ライブ』。
この会場を熱気と興奮で包んだ一夜限りのスペシャルライブが、重量盤アナログレコードで登場(詳細は
こちら)。
ブックレットには、他では読めない村上春樹書下ろしも掲載している。
村上春樹の呼びかけによって、半世紀の時を経て2022年によみがえった『山下洋輔トリオ再乱入ライブ』。それはまさに爆演と呼ぶべきすさまじいライブだった。
ライブのオリジナルは1969年、学園闘争下のバリケードで封鎖された早稲田大学キャンパス内で行なわれた。新進気鋭のジャズ・ミュージシャンだった山下洋輔トリオが、学生と共に大隈講堂のピアノを担ぎ出してジャズライブを敢行、当時対立していたセクトの学生たちも山下トリオの演奏に聴き入ったという伝説のライブだ。
この伝説のライブを企画したのは、当時TVディレクターだった田原総一朗。
「山下洋輔にどうやって死にたいか、聞いたの。彼はピアノをひきながら死にたいと言った。それで最高の死に場所を用意しようと思ったんだ」
だが、その思惑は予想を超えた結末を迎えた。山下洋輔トリオの爆演に圧倒され、対立しあうセクトの学生は呉越同舟、聞き入ってしまったのだ。音楽が闘争を超えたのだ。
この伝説のライブが村上春樹の呼びかけにより半世紀の時を経て蘇った。それが、2022年7月12日(火)、早稲田大学大隈記念講堂にて開催された『村上春樹 presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ』だ。この会場を熱気と興奮で包んだ一夜限りのスペシャルライブが、重量盤アナログレコードで登場。まさに世紀の爆演だ。
リリースに際して、村上春樹からのメッセージ
記念すべき貴重な記録だし、また演奏内容も素晴らしいものなので、一人でも多くの人に聴いていただければと思います。
とくに若い人たちに聴いてもらえると嬉しいですね。
今聴いても、というか、今聴くからこそ新鮮な音楽なんです。(村上春樹)
商品情報
山下洋輔トリオ / 村上春樹 presents 山下洋輔トリオ再乱入ライブ Original Vinyl Limited edition(重量盤アナログレコード)
【発売日】2023年7月21日(金)
【品番】MURLP-1001(1枚LP、180g重量盤、完全限定生産、シリアルナンバー付き / 特別付録つき)
【価格】オープン価格
【ブックレット内容】村上春樹 書き下ろし原稿(約2,000字)、山下洋輔 雑誌「波」寄稿文(約3,500字)その他、延江浩(TOKYO FMプロデューサー)書き下ろし原稿や、当日のライブについて、演奏者プロフィール、カラー写真等を掲載
【収録曲】
[Side A]15:25
1. テーマ THEME(作曲:山下洋輔)
2. 木喰 MOKUJIKI(作曲:中村誠一)
[Side B]22:12
3. ミナのセカンドテーマ MINA’S SECOND THEME(作曲:山下洋輔)
4. グガン GUGAN(作曲:山下洋輔)
5. アンコール:メモリー・イズ・ア・ファニー・シング MEMORY IS A FUNNY THING(作曲:山下洋輔)
【メンバー】
山下洋輔トリオ
[山下洋輔(ピアノ)、中村誠一(テナー&ソプラノサックス)、森山威男(ドラムス)]
収録:2022年7月12日/早稲田大学大隈記念講堂