Rooftop ルーフトップ

NEWS

トップニュース『遠野物語』に着想を得た、唯一無二の物語『山女』、山田杏奈演じる凛の鋭い視線や森山未來扮する山男の素顔などキャラクター場面写真解禁! 小林聡美、奈良美智、安田菜津紀ほか各界著名人から応援コメント到着!

『遠野物語』に着想を得た、唯一無二の物語『山女』、山田杏奈演じる凛の鋭い視線や森山未來扮する山男の素顔などキャラクター場面写真解禁! 小林聡美、奈良美智、安田菜津紀ほか各界著名人から応援コメント到着!

2023.06.29

いよいよ今週末6月30日(金)に全国順次公開を迎える、福永壮志監督の映画『山女』より、主演の山田杏奈、出演の森山未來、永瀬正敏ほか実力派俳優たち集結のキャラクター場面写真に加え、小林聡美、奈良美智、安田菜津紀ほか各界の著名人から寄せられた応援コメントが解禁となった。

『遠野物語』から着想を得た、唯一無二の物語。いまを生きる私たちへ問いかける、本当の“人間らしさ”とは

mainB_yamaonna.jpg

sub01_yamaonna.jpg

大飢饉に襲われた18世紀末の東北の寒村。先代の罪を負った家の娘・凛は、人々から蔑まされながらも逞しく生きている。ある日、飢えに耐えかねた父の伊兵衛が盗みを働いてしまう。父の罪を被った凛は、自ら村を去り、禁じられた山奥へと足を踏み入れる。そこで、伝説の存在として恐れられる“山男”と出会い、凛の運命は大きく動き出す──。
 

sub02_yamaonna.jpg

sub03_yamaonna.jpg

自然を前にしてあまりに無力な人間の脆さ、村社会の持つ閉鎖性と同調圧力、身分や性別における差別、信仰の敬虔さと危うさを浮き彫りにしながら、一人の女性が自らの意思で人生を選び取るまでを描いたオリジナルストーリー。監督・脚本は、『リベリアの白い血』『アイヌモシㇼ』で民族やルーツにフォーカスを当ててきた福永壮志。共同脚本に劇作家で、NHK連続ドラマ『らんまん』を手がける長田育恵を迎え、現代につながる社会の歪みとそこに生きる人々の物語を作り上げた。自分らしく生きること、人間らしさとは、何なのか。凛の物語と彼女が下した決断は、時代を超えて、こだまとなって私たちの明日に響く。

山田杏奈、森山未來、永瀬正敏ほか日本映画界に欠かせない実力派俳優たちが演じる、それぞれの個性を捉えたキャラクター場面写真、そして各界著名人から届いた応援コメント一挙解禁!

このたび解禁されたのは、主演の山田杏奈をはじめ、森山未來、永瀬正敏ほか日本映画界に欠かせない実力派俳優たちが演じる本作の主要人物11人のキャラクター写真。
山田演じる主人公・凛が一点を見つめる横顔、森山が驚くべき変貌でなりきった“山男”の素顔、そして永瀬扮する凛の父親・伊兵衛が相手の胸倉を掴み凄む姿が捉えられている。さらに、凛に思いを寄せる駄賃付けには、公開中の『逃げきれた夢』など監督しても活躍する二ノ宮隆太郎、泰蔵に思いを寄せる春を三浦透子、赤ん坊の亡骸を凛に託す村人・寅吉を山中崇、冷害に喘ぐ村人・角松を川瀬陽太、マタギの親方を赤堀雅秋、巫女のお婆を白川和子、村人をまとめる村長を品川徹、村の顔役・治五郎をでんでんが演じ、実力派俳優が集結。村という共同体を形作る人々の個性が垣間見えるキャラクター場面写真となっている。
 

01凛_山田杏奈.jpg

▲凛(山田杏奈)
 

02山男_森山未來.jpg

▲山男(森山未來)
 

03伊兵衛_永瀬正敏.jpg

▲伊兵衛(永瀬正敏)
 

04泰蔵_二ノ宮隆太郎.jpg

▲泰蔵(二ノ宮隆太郎)
 

05春_三浦透子.jpg

▲春(三浦透子)
 

06寅吉_山中崇.jpg

▲寅吉(山中崇)
 

07角松_川瀬陽太.jpg

▲角松(川瀬陽太)
 

08マタギの親方_赤堀雅秋.jpg

▲マタギの親方(赤堀雅秋)
 

09巫女のお婆_白川和子.jpg

▲巫女のお婆(白川和子)
 

10村長_品川徹.jpg

▲村長(品川徹)
 

11治五郎_でんでん.jpg

▲治五郎(でんでん)
 
また、公開を目前にして、俳優の小林聡美、美術作家の奈良美智、漫画家の今日マチ子ら、各界の著名人から本作に応援コメントが寄せられた。多くの著名人をも魅了した凛の“物語”をぜひ劇場で確かめていただきたい。

コメント一覧

※順不同・敬称略
 

sub09_yamaonna.jpg

洗練された映像と音楽。生々しい人の営みと圧倒的な自然の神秘。“祈り”や“想い”の力。この新しい昔話は、私たちがすっかり忘れてしまったような、それでいて心の奥底に生き続ける、静かな何かを呼び覚ましてくれる。
──小林聡美/俳優
 
これは物語だ。現代社会に落ちてきた遠い昔の物語。屋根のある劇場ではなく、東北の空の下、暮らしを舞台にした物語だ。この悲しい物語はリアリズムから遠ざかり、手ごたえの無い空想世界に着地する。観る者は五感を総動員して舞台に近づこうとするだろうが、それを阻む何かをこの物語はおしえてくれる。
──奈良美智/美術作家
 

sub04_yamaonna.jpg

日ごとに狭まっていく社会から脱出するただ一つの道。かつて山が持っていた力は厳しく恐ろしい。それこそが娘が選んだ自由でもあったのだ。
──今日マチ子/漫画家
 
「穢れ」をなじる閉ざされた村で、つかの間だけでも「人間」になろうとした、凛。こうして社会は都合よく、若い女を踏みにじったり憐れんだり、気まぐれに持ち上げたり、勝手に恐れたりする。凛の生きた時代から200年が経った、今も。
──安田菜津紀/認定NPO法人Dialogue for People副代表・フォトジャーナリスト
 

sub05_yamaonna.jpg

「目前の出来事」「現在の事実」を乗り越えていくため〈境界〉の向こうに踏み込んだひとりの女性。100年以上前から、いまだに解決されることのないさまざま〈問題〉を、幻想的な〈神話〉によって包み込んで展開する映像から目を離すことができない。
──畑中章宏/民俗学者
 
女に生まれたから、逆らえない決まりに取り囲まれて生まれたから、人間として生きられなくても仕方ない。それは閉ざされた村にだけ、旧い時代にだけ起きる特別な諦めではない。疎外された人が役割を捨てるとき、その物語は身勝手な世界を怯えさせる。そしてこれから役割を捨てる誰かをそっと呼び寄せる。だから私たちは語るのだ。昔、あったずもなと。
──はらだ有彩/テキストレーター
 
白の衣物に身を包んだ凛の姿は、『山女』の美しいモチーフである白いリンドウと重なり合う。
彼女もまた、自律して咲き誇ろうとしたリンドウの花だったのだ。
そこが水さえ与えられない不毛な地であるのなら、なんとしてでも生まれついたその場で咲こうとしなくていい。
凛として、その場を立ち去ってゆくひとりの女の人生がここにある。
──児玉美月/評論家・ライター
 

poster_yamaonna.jpg

『山女』は、6月30日(金)ユーロスペース、シネスイッチ銀座、7月1日(土)新宿 K's cinema ほか全国順次公開。
 

商品情報

映画『山女』

出演:
山田杏奈
森山未來 二ノ宮隆太郎 三浦透子 山中崇 川瀬陽太
赤堀雅秋 白川和子 品川徹 でんでん 永瀬正敏

監督:福永壮志
プロデューサー:エリック・ニアリ 三宅はるえ 家冨未央|脚本:福永壮志 長田育恵
撮影:ダニエル・サティノフ|照明:宮西孝明|美術:寒河江陽子|録音:西山徹
整音:チェ・ソンロク|編集:クリストファー・マコト・ヨギ|音楽:アレックス・チャン・ハンタイ
装飾:柴田博英|衣装:宮本まさ江|メイク:金森恵|かつら:荒井孝治
特殊メイクデザイン:百武朋|VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
助監督:北川博康|制作担当:大村昌史
エグゼクティブプロデューサー:安田慎 中林千賀子 白田正樹|プロデューサー:白田尋晞
制作プロダクション:シネリック・クリエイティブ ブースタープロジェクト
国際共同制作:NHK|制作協力:CLIP PICTURES LA|製作:「山女」製作委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際共同製作映画)
配給:アニモプロデュース|配給協力:FLICKK

2022年/日本・アメリカ/98分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
©YAMAONNA FILM COMMITTEE

6月30日(金)ユーロスペース、シネスイッチ銀座、7月1日(土)新宿K's cinemaほか全国順次公開

【STORY】禁じられた山に入るとき、運命が動き出す─
18世紀後半、東北。冷害による食糧難に苦しむ村で、人々から蔑まされながらも逞しく生きる凛。彼女の心の救いは、盗人の女神様が宿ると言われる早池峰山だった。ある日、凛の父親・伊兵衛が盗みを働いてしまう。家を守るため、村人達から責められる父をかばい、凛は自ら村を去る。決して越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠を越え、山の奥深くへと進む凛。狼達から逃げる凛の前に現れたのは、伝説の存在として恐れられる“山男”だった…。

関連リンク

このアーティストの関連記事

RANKINGアクセスランキング

データを取得できませんでした

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻