小沢健二が映画『アイスクリームフィーバー』(吉岡里帆主演・千原徹也監督・7月14日公開)のエンディング・テーマ『春にして君を想う』を配信開始。あわせて自らデザインしたアナログ盤とアパレルを特設サイト、「春にして君を想う.net」で発表した。
サイトは「p5.js」ライブラリを使ったクリエイティブ・コーディングで書かれており、指やカーソルでさわると絵が動き、変化する。
『春にして君を想う』は小沢の活動停止前の最後のシングルとして1998年に発表された後、長く廃盤となっておりアルバムにも未収録。配信もされていなかったが、発売から25年後の今夏、都会的でお洒落な映画『アイスクリームフィーバー』のエンディング・テーマとして、ふたたび街に流れることとなる。
曲はハバネラ調の、静かなジャズ編成の録音。透明度高くリマスターされた音源は、現在、配信各社で聴くことができる。2トラック入りの7″アナログ盤とアパレル(靴下・Tシャツ・ベースボールキャップ)は、期間限定の申込制となっている。
ビジュアルには小沢本人が描いた、パステル色のドット絵が使われている。また、これらのデザインは先日発表された東京大学での講義『東大900番講堂講義』(9月30日)に続いていくというコメントが、サイトに記載されている。
小沢健二コメント
ドット絵を描いてみました。『春にして君を想う』のリマスター、アナログ盤です。
透明ピンクのレコードの片面に、読書する猫、アイス食う鮫、マッチョ犬がレーザーで彫られています。抽象画みたいなジャケットも、ピクセルで描きました。シルクスクリーンで印刷してもらったので、手触りがあります。
これは素敵な映画『アイスクリーム・フィーバー』のエンディング用に元の音源をサラウンドにするのと一緒に、ステレオにもリマスターしたものです。とてもクリアーです。配信では、今日から聴けます。
『春君想』は28歳の時、大人っぽく録音したつもりだったのですが、今聴くと大変に子どもっぽく、まぁその、変わらないものは変わらないというか笑、今の自分もふくめ、開き直ってのリマスターです。
「子どものように甘えたい『のだ』」。なんという甘え! シリーズとしてソックス、Tシャツ、キャップもデザインしました。
サイトはぼくが最近興味を持っているp5.jsというコードで、ドット絵のピクセルをダイナミックに動かせるようにコーディングしてもらいました。
このへんは例の、900番講堂での講義に続いていきます。九月の駒場、あるいは十月の追講義でお会いしましょう。
また、『春にして君を想う』をBGMとした『アイスクリームフィーバー』予告編も公開されている。
▼7月14日(金)公開『アイスクリームフィーバー』<第2弾予告編>
商品情報
春にして君を想う Remaster + Reprise
限定7″レーザーエッチング盤 + シルクスクリーン印刷ジャケット
抽選受付:2023年6月20日(火)~25日(日)23時59分まで
発売日:2023年7月14日(金)
品番:PDKV-1002
価格:3,500円(税込)
【収録楽曲】
A1. 春にして君を想う Childish Tango Remaster(4′33″)
A2. 春にして君を想う Childish Tango Reprise(1′12″)