お笑いコンビAマッソのネタづくり担当、加納愛子の初小説集『これはちゃうか』が11月23日(水)に河出書房新社より発売される。
本作は文芸誌『文藝』に掲載した4篇に書下ろしを2篇加えた、全6篇の短編小説集。『文藝』掲載作品には、「さすがオチがすごい」「抜群に心地よい気持ち悪さ」「“今”を感じる距離感」「最高のフレーズにマーカー引きまくった」と熱のこもった感想が寄せられ、今回の刊行が持ち望まれていた。
初エッセイ集『イルカも泳ぐわい。』では類稀なる文才を現し、発売即日重版、その後も版を重ねた。つねに時代の最先端で笑いをつくり続ける著者が、文章のみで立ち上げるフィクションに一体どう挑むのか、注目したい。
本書の刊行にあたり、多岐にわたる分野で活躍するロックバンドOKAMOTO'Sのハマ・オカモト、『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞した作家の高瀬隼子が推薦の言葉を寄せている。
また、加納本人は、「元気がないときに手に取ったり、共感や救いを求めたりしないで、元気があるときに余力で、クッキーこぼしながら読んでほしい」と、脱力感あふれる意気込みを見せている。
刊行時にはイベントが複数予定されており、詳細は近日情報解禁予定とのこと。本書の詳細はこちら。
【加納愛子(かのう・あいこ)プロフィール】
1989年、大阪府生まれ。2010年に幼馴染の村上愛とお笑いコンビ「Aマッソ」を結成。Aマッソのネタ作りを担当。2022年に開催されたAマッソ第9回単独ライブ「与、坐さうず」では初の3都市ツアーを完走。「THE W 2021」準優勝。
「Webちくま」にてエッセイ『何言うてんねん』、「小説新潮」にてエッセイ『行儀は悪いが天気は良い』連載中。初の著書エッセイ『イルカも泳ぐわい。』は発売即日重版、現在もロングセラーとなっている。「ベスト・エッセイ2022」には、「オール讀物」2021年5月号で発表した自身の作品「大人への扉を開けたのは」が選出。「文學界」2022年3月号では初の中編小説『黄色いか黄色くないか』を発表。2022年7月に放送されたNHK『お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ』では初のドラマ脚本を手がけた。
商品情報
これはちゃうか
著者:加納愛子
仕様:四六判上製/192ページ
発売予定日:2022年11月23日(水)
税込予価1,540円(本体1,400円)
ISBN:978-4-309-03081-4
装画:HOHOEMI
装丁:森敬太(合同会社 飛ぶ教室)
発行:株式会社 河出書房新社
【内容紹介】
Aマッソ加納、初の小説集。終わりのないおしゃべり、奇想天外な町、日常から一歩はみ出したホラー、変化球のハートウォーミング──“意味”も“救い”も“共感”もあるやらないのやら、全6篇の陽気な作品集。