平庫ワカのコミック『マイ・ブロークン・マリコ』が、主演に永野芽郁を迎え、タナダユキ監督のメガホンで映画化される(配給:ハピネットファントム・スタジオ / KADOKAWA)。
原作の『マイ・ブロークン・マリコ』は、2019年に無料WEBコミック誌『COMIC BRIDGE』で連載(全4回)されるや毎話SNSでトレンド入りし、翌年出版された単行本(全1巻)では即重版が決定するなど、爆発的な反響を呼んだ。また、『輝け!ブロスコミックアワード2020』大賞を受賞、『この漫画がすごい!2021年オンナ編』第4位にランクインしたほか、2021年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど、ほぼ無名に近い新人作家の初連載作にもかかわらず、異例の快挙を成し遂げ話題となった。
映画では、タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。
このたび本ビジュアルが解禁、またエンディングテーマにTheピーズの「生きのばし」が決定。さらに公開日が9月30日に決定した。
このたび解禁されたポスタービジュアルは、永野演じるシイノが奈緒演じる親友マリコを抱きしめる写真が、見る者に強烈なインパクトを残す。彼女が大事そうに抱いているのは、今は亡き魂の片割れ、それはシイノの目にしか映らない骨になったはずのマリコの姿だ。どこか遠くを見つめるマリコの表情とは対照的に、シイノの瞳からは、親友を亡くした悲しみと、一人で逝かせてしまったことへの怒りと悔しさ、そして彼女のために何かをしようという確固たる意志が感じられる。
ポスター右上にある「勝手に逝った、あんたのために。」というキャッチコピーが、さらに2人の絆の強さを引き立てている。
そして今回、監督たっての希望でエンディングテーマにTheピーズの「生きのばし」が決定。「昔、この曲を初めて聴いたとき、〈死にたい朝 まだ目ざましかけて 明日まで生きている〉という歌詞が脳天に来たというか、ダイレクトに心に響いてきて。クソみたいな日常で、クソみたいな思いを抱えながら、でも、死ぬ時まではしょうがないからなんとか生きていくしかないじゃん、という。この作品の世界観を表現できる曲として、これ以上の楽曲はないと思っています」と語る監督。まさにシイノそのものを表現しているかのようなストレートな歌詞と力強くも爽やかなメロディが映画のラストに寄り沿い、胸に響く。
Theピーズ プロフィール
80年代バンドブームの中、大木温之(Vo, B)、安孫子義一(G)らによって結成。初期はシンプルなバンドサウンドで、どこか投げやりで構えたところがない歌詞を気だるげに歌うスタイルがロックファンの心を捉えた。歌詞は次第にシビアな現実を反映した内省的なものとなり、サウンドもグランジ色を強め、無骨ながらも人懐っこく、味のある歌で根強いファンを獲得。
メンバーの脱退などを経て1997年に活動を休止するが、同業ミュージシャンやファンからの復活を望む声はやまず、2002年にthe pillowsの佐藤シンイチロウ(Dr)を迎えて再始動。以降、マイペースに活動を続け、結成30周年を迎えた2017年には初の日本武道館単独公演を成功させた。
その後、大木温之の食道がんによる活動休止期間を経て、現在は大木温之(Vo, G)、安孫子義一(G)、岡田光史(B)、茂木左(Ds)の4人体制で「ピーズ」として精力的に活動中。2022年には結成から35周年を迎え、35周年記念ツアー「ピーズ35周年ありがとうツアー『解禁ヤッホー!? ドサクサまみれ記念 出かけっちまうかなー♪』」を敢行。6月8日(水)には東京・チームスマイル・豊洲PITにて35周年記念ワンマンライブを開催した。
商品情報
生きのばし(アルバム『The ピーズ』収録曲)
品番:KICS-991
定価:¥3,143(税込)
2003年2月5日発売
映画『マイ・ブロークン・マリコ』
出演:
永野芽郁
奈緒 窪田正孝 尾美としのり 吉田羊
監督:タナダユキ
脚本:向井康介 タナダユキ
原作:平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』(BRIDGE COMICS / KADOKAWA刊)
音楽:加藤久貴 エンディングテーマ:「生きのばし」Theピーズ(P)2003King Record Co.,Ltd.
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
コー・エグゼクティブプロデューサー:堀内大示 大富國正
企画・プロデューサー:永田芳弘
プロデューサー:米山加奈子 熊谷悠
共同プロデューサー:横山一博 岡本圭三 成瀬保則
撮影:高木風太
照明:秋山恵二郎
録音:小川武
美術:井上心平
装飾:遠藤善人
編集:宮島竜治
VFXスーパーバイザー:諸星勲
音響効果:中村佳央
スクリプター:増子さおり
スタイリスト:宮本茉莉
ヘアメイク:岩本みちる
キャスティング:山下葉子
助監督:松倉大夏
制作担当:村山亜希子
製作:映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会(ハピネットファントム・スタジオ / KADOKAWA / エキスプレス)
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:エキスプレス
制作協力:ツインズジャパン
配給:ハピネットファントム・スタジオ / KADOKAWA
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©︎2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
9月30日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー
【物語】鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れてく!」。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は……。
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