伊坂幸太郎の最新作『マイクロスパイ・アンサンブル』(幻冬舎)の発売を記念して、小説内に登場するTheピーズの楽曲をまとめたオリジナルプレイリストが各配信サービスで公開された。
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『マイクロスパイ・アンサンブル』は、福島県・猪苗代湖で2015年から開催されている音楽フェス『オハラ☆ブレイク』のために、伊坂幸太郎が毎年書き続けた連作短編を書籍化したもの。
これまで『オハラ☆ブレイク』の会場でしか手に入らなかった7年分の作品が、満を持して書籍化を迎えた。
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「『オハラブレイク』は音楽イベントでもありますから、自分の好きなバンドやミュージシャンを関連付けた小説を書きたい」との想いから、伊坂の敬愛するTheピーズやTOMOVSKYの「グライダー」や「スポンジマン」といった楽曲が各短編小説のモチーフとされており、作中には楽曲の歌詞も多数引用されている。
TOMOVSKYの手掛けるカバーイラストも、書籍の発売前から話題を呼んでいる。
これまでにも2014年刊行の『アイネクライネナハトムジーク』(幻冬舎)などの伊坂作品のカバーイラストを手掛けてきたTOMOVSKY。
今作では、小説が生まれた舞台である福島県・猪苗代湖にちなんで「福島県書店限定カバー」と、TSUTAYAの店頭でしか手に入らない「TSUTAYA限定カバー」との2種類の特別カバーも描き下ろされた。
通常版がブルーを基調として猪苗代湖の昼間の光景が描かれているのに対し、オレンジを基調とした「福島県書店限定カバー」は夕方の光景が、紺色を基調とした「TSUTAYA限定カバー」は夜の光景がそれぞれ表現されている。
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▲上から福島県書店限定カバー、TSUTAYA限定カバー
また今作の刊行を記念して、作中に登場するTheピーズの楽曲をまとめたオリジナルプレイリスト、「伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』-from オハラ☆ブレイク-」も公開された。
プレイリストには伊坂からのコメントも寄せられている。
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伊坂幸太郎コメント
Theピーズやトモフスキーさんの曲は、『もうだめだ』と思いがちな自分に寄り添ってくれる。励ましてくれるわけでもないのに、笑ったり、うなずいたりできて、少し救われた気持ちになる。音楽の好みは人それぞれで、押し付けるつもりはないのだけれど、このプレイリストが、彼らの曲を必要としている誰かに届くきっかけになれば嬉しい。by 伊坂幸太郎(原文ママ)
商品情報
マイクロスパイ・アンサンブル
発売日:2022年4月27日(水) ※一部地域では発売日が異なります
著者:伊坂幸太郎
発行:幻冬舎
定価:1,430円(本体1,300円+税)
ISBN:9784-344039-155
ISBN-10:4344039157
ISBN-13:978-4344039155
判型:A5判
頁数:192頁
【内容紹介】
どこかの誰かが、幸せでありますように。
失恋したばかりの社会人と、元いじめられっ子のスパイ。
知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。
ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。
付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、
どこにも居場所がないいじめられっ子、
いつも謝ってばかりの頼りない上司……。
でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。
優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!
猪苗代湖の音楽フェス『オハラ☆ブレイク』でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!
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