染谷将太、
水野絵梨奈、
渋川清彦、
村上淳、そして
綾野剛という屈指の個性派キャストが全篇にブッチャーズの楽曲、音が鳴り響くなか全力疾走と拷問、罵詈雑言の応酬、血まみれの銃撃戦を展開。生きることへ執着心と、世の中の歯車にすらなれないもどかしさと虚しさが交錯する、石井岳龍監督ならではの濃くて危ない、激烈な描写の連続で、ブッチャーズの持つ激しさ=<攻撃的な無常感>から導き出される人間の意地を描いた映画だ。
2015年5月27日、シネマート新宿にて劇場公開がスタートした本作は、2016年以降毎年、吉村秀樹の命日である5月27日に同館にて復活上映を行ない、ブッチャーズファンだけでなく、全国から多くの“ソレダケ”ファンたちが集って本作を見届けてきた。
▲2015年5月27日、シネマート新宿での劇場公開初日の舞台挨拶より。左から渋川清彦、水野絵梨奈、染谷将太、石井岳龍監督、村上淳
2020年は新型コロナウィルス感染症拡大による初の緊急事態宣言発出により同館が休館を余儀なくされ、前代未聞の無観客上映を実施。昨年の2021年は3度目の緊急事態宣言で実施が心配されるも直前に劇場が営業を再開してギリギリで無観客を回避、無事に有観客上映が行なわれた。今年は久々に上映可否の心配のない告知解禁となる。
▲『ソレダケ/that's it』2022年上映版特別フライヤーの表面、裏面
今年もキービジュアルに記された【20:15:05:27】を【20:22:05:27】とした今年のみの特別フライヤーを来場者プレゼントとして用意。さらに昨年から導入された<爆音3chスーパー・バズーカ音響>での上映も引き続き行なわれる。
これは公開当初<爆音3chバズーカ音響>という、5.1chとは真逆な、スクリーン前方から客席へダイレクトに一方通行な爆音を一方的に浴びせる音響で上映されてきた本作が、シネマート新宿の電力増強工事により得られた強力エレクトリック・パワーと、シネマプロセッサー<ドルビー社製CP950>の導入でとてつもなく破壊力のある音響が実現可能になってスーパー・バズーカ化したもの。他では絶対体感できない恐るべき上映であり、昨年それを体感した石井岳龍監督が、あまりの凄まじさに逆に心配になっていたほど。もともと初公開当時から爆音具合が話題となってきた本作が、さらに出力アップ、爆音暴走感アップ、狂暴性激増によりソレダケ×シネマート新宿史上最大、最狂、最高の音響となった。
チケットは、本日5月6日(金)18:00よりシネマート新宿劇場オンラインと劇場窓口にて販売開始となる。詳細は
こちら。
※なお、<爆音3chスーパー・バズーカ音響>はシネマート新宿の<ブースト・サウンド>システムを使った音響ではありません。
商品情報
映画『ソレダケ / that's it』
出演:染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳/綾野剛
監督:石井岳龍
楽曲:bloodthirsty butchers
脚本:いながききよたか
製作:『ソレダケ / that's it』製作委員会
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
2015年/日本/カラー/1:1.85/3ch/110分
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【あらすじ】戸籍を奪われ、アンダーグランドでもがく大黒。この底辺から抜け出す最後の手段として、裏社会の調達屋、恵比寿の財布を奪うが、予期せずハードディスクを発見する。その中には家出人、ホームレス、風俗嬢たち、地下な人々のビジネス売買用戸籍情報が詰まっていた。大黒はそれを隠すが、恵比寿に追われあえなく監禁される。しかし、そこには風俗嬢、阿弥が拘束され横たわっていた。何とか脱出し、ダークサイドに生きる知人、猪神に助けを請う2人だが、再び監禁され、謎の極悪ギャングのボス千手による拷問の中で大黒の過去にまつわる宿命の謎が明かされる。もがき苦しんでも決して抜け出すことができなかった負のループが導いた先で大黒は、彼を束縛する宿命との対決を決意する──。
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