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学生が翻訳したSDGsをテーマにした映画を無料上映するオンラインイベント「WATCH 2022: For a Sustainable Future」開幕!

2022.02.05

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大学生が字幕翻訳したドキュメンタリー映画の上映を通じてSDGsを身近に感じ、 さらに理解を深めてもらうーー。 そんな無料オンラインイベントが2月26日(土)~3月13日(日)に開催。 「WATCH 2022: For a Sustainable Future」と題されたこのイベントは、 コロナ禍で海外留学や課外活動の機会を失った学生に活動の場を提供したいという思いから企画されたもの。 長編・短編ドキュメンタリー作品の上映のほか、 SDGsに関連するトークセッションなどを予定しており、 約20人の大学生たちが活動に携わっている。 SDGs推進に向けた新しい形の取り組みとして注目されるイベントをご紹介。
 
■誰にとっても身近になった「映像」の力でSDGsを推進 
 
「WATCH 2022: For a Sustainable Future」を主催するのは、 映画やドラマなど動画コンテンツの字幕・吹き替え翻訳者を育成する日本映像翻訳アカデミー株式会社(東京)。 日本映像翻訳アカデミーは、 UNHCRならびに国連UNHCR協会が主催してきた難民支援のための映画祭にボランティアで字幕を提供。 また、 小学校から大学までの学校教育機関で映像翻訳や英語を教えたりするなどの活動を行ってきた。 
 
そんななか、 コロナ禍で大学生がさまざまな機会を喪失してきた姿を目にしてきたことから、 彼らの活動を支援するための企画を模索。 学生との活動の成果を社会に還元することができればより有意義な活動になるという思いから、 SDGsをテーマにした海外ドキュメンタリー作品を学生が翻訳して上映するイベント「WATCH 2022: For a Sustainable Future」の開催に至った。 
 
映像の力によって世界を取り巻く課題を多くの人に知ってもらい、 そこから問題を自分ごととして考え、 解決を探究するきっかけにしてもらいたい。 作品と字幕から受け取ったメッセージを自分の言葉で社会に還元・浸透させてもらいたい――。 「WATCH 2022: For a Sustainable Future」の開催にはそんな思いが込められている。 
 
■「新たなインターンシップ」でSDGs時代のグローバル人材を育成する 
 
本イベントでは、 実務型インターンシップ(*下記補足参照)として作品の字幕翻訳やトークセッションの企画・運営を現役大学生・大学院生が中心となって行うのが大きな特徴。 
 
参加しているのは、 SDGsに強い関心を持つ学生や字幕翻訳を体験してみたい学生など約20名。 BOX、 Google Drive、 ZoomなどのICTを最大限に活用し、 プロジェクト業務に日々取り組んでいる。 また、 上映作品の字幕翻訳に加えて、 作品やSDGsに関連したトークセッションも、 企画書の作成から始まり、 テーマの設定、 登壇者の選定・交渉、 台本の作成など、 すべて学生が主体となって行なう。 
 
インターンに参加している学生からは、 「イベント開催に向けて全員が作品と真剣に向き合って字幕を完成させようと取り組んでいます」「自分の視野を広げるだけでなく、 メンバーそれぞれの考え方や長所を活かしていきたい」といったコメントも寄せられている。 視聴者だけでなく、 こうした活動を通して学生たちもまた語り合い、 学び合いながら成長する。 それがこのイベントの重要な要素となっている。 
 
*実務型インターンシップについて:日本映像翻訳アカデミーでは、 文科省・厚生労働省などが定める「自社の人材確保にとらわれない、 企業における学生に対する教育活動としての継続的なインターン受け入れ」を推進。 学生に自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を提供することを目的に、 多数のインターンシップ生を受け入れている。 
 
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WATCH 2022: For a Sustainable Future

・開催期間:2022年2月26日(土)~3月13日(日)
・開催方式:ラーニングプラットフォーム「JVTA Online」にて視聴(映像はオンデマンド方式で配信。 トークイベントはZoomでライブ配信)
・参加費:すべて無料・要事前申し込み
・公式サイト: http://www.watch-sdgs.com/ 
 
上映作品 
 
1.『マザーロード ~母親たちの自転車革命~』(原題:Motherload) 
上映時間81分/監督:Liz Canning
双子の母親でもある本作の監督・Liz Canningは、 石油燃料やデジタルに覆いつくされ人々が分断された社会に対して、 言いようのない疎外感や未来への不安にさいなまれていた。 そこでコミュニティーとの繋がりや安心感を取り戻すため、 車社会から距離を置いて「カーゴバイクの利用」というムーブメントを広げようと奮闘する。 
 
2. 『希望の1ページ』(原題:Turning a Page) 
上映時間11分/監督:Miquel Galofre
トリニダード・トバゴに住むシャニース、 ロベルト、 ターヴィンの3人の若者は、 障害者支援団体が行っている就業支援のための紙のリサイクルプロジェクトに参加。 健常者と変わらない夢や自立の希望を持ちながらも、 社会の理解不足という壁にぶつかる彼らを団体の職員や家族は温かくサポートしている。 
 
3.<特別招待作品>『マイクロプラスチック・ストーリー ~ぼくらが作る2050年~』 
上映時間76分/監督:佐竹敦子、 デビーリー・コーヘン
ニューヨーク、 ブルックリンの5年生たちが世界的に大きなプラスチック汚染問題を学び、 彼らの視点でこの問題の根幹が何かを問いただし、 解決に向かって自分たちのコミュニティーからアクションを広げて行くまでの2年間を追った長編ドキュメンタリー。 本作は既訳の日本語字幕付きで上映されます。 
 
※トークセッションは決定次第、 公式ページでお知らせ。
 
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