生活に不安を抱えたライター・和田靜香が、国会議員・小川淳也氏に“生きづらさ”をぶつけた『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』が8月下旬に株式会社左右社から刊行される。
予約開始後にAmazonランキング選挙カテゴリーで第1位、書籍総合でも16位にランクインするなど注目を集め、このたび発売前に重版が決定した。
この不安や生きづらさは「私のせい」なのか? 常に最低賃金で働いてきたフリーライターの著者が、映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で話題の国会議員・小川淳也に“この国で生きること不安”をぶつける。お金、住まい、税金、働き方、ジェンダーなど、人それぞれが抱える悩みを政治の力を使って解決へ導く一冊だ。
目次一部抜粋
◉「コロナから国民を守ります」ぐらい言えないのか
◉応援する候補者が当選したためしがない
◉この賃金でこの社会保険料はおかしい
◉住む場所さえも確保できない
◉「安心・安全な東京オリンピックを目指します」?
はじめに「コロナ禍の前から私はずっと不安だった」より
日本はこれからどうなっちゃうんだろう? 私はここで、どう生きたらいいんだろう?
願いはある。一人もとりこぼされることなく、全員があたりまえに安心できる暮らしが保証されることを。誰かが助かるために、誰かが蹴落とされないことを。今日の誰かの営みが、誰かの明日を創ることを。分かち合い、共にあることを。強く、強く、願う。私はそういう社会に生きたい。そうでないと生きることが難しい。絶対的死活問題だ。
じゃあ、そのために、私はどうすればいいんだろう?
それが分からなくて、知りたくて、2020年11月、私は東京の地下鉄・永田町の駅に降り立った。向かうのは衆議院第二議員会館。国会議員に、直接聞いてみることにした。
えっ? 何を考えてんだ、あんた?
大丈夫。ムチャなのは知っている。私はたいていの場合、そんな風に生きてきた。あとさき考えず、思うままに、やみくもに。私は自分の「分からない」をぶつけに行くことにした。高まる気持ちはまるで道場やぶりだ。当たって砕けろ!
ドンドンドンッ、たのもーーーーっ!