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津田大介と平田オリザが、日本の「文化芸術」の問題と可能性を徹底対談した書籍『ニッポンの芸術のゆくえ アートは分断を生むのか?』発売!

2021.06.19

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株式会社青幻舎は、 ジャーナリストの津田大介氏と劇作家・演出家の平田オリザ氏が、 日本の文化芸術の状況や政治、 社会について語った対談本『ニッポンの芸術のゆくえ』を2021年6月下旬に刊行。 国内で議論が巻き起こった「あいちトリエンナーレ」、 文化芸術の土台となる民主主義のあり方、 コロナ禍におけるアートなど、 両氏の視点から日本が抱える課題と可能性を鋭く考察。
 
「文化芸術は本当に“不要”なのか?」 近年、 文化芸術、 アートをめぐって様々な問題が巻き起こっている。「あいちトリエンナーレ2019」の表現の不自由展騒動、 新型コロナウイルス感染拡大で露わになった文化政策の脆弱性、 学術会議会員の任命拒否による学問の自由・表現の自由の問題など。
 
本書は、 劇団「青年団」主宰し、 国公立大学で初めて演劇やダンスを本格的に学べる芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)の学長に就任した劇作家・演出家の平田オリザ氏、 「あいちトリエンナーレ2019」で芸術監督を務め、 幅広く取材活動を行うジャーナリスト・津田大介氏による初の対談本。
 
演劇界とジャーナリズム界の第一線で活躍する両氏が、 日本の文化芸術の課題や可能性について徹底対談。 また、 文化芸術に留まらず、 近年の日本政治の状況、 反知性主義が広がる社会、 ソーシャルメディアの変容、 地方が生き残るための戦略、 コロナ時代の生き方など、 これからの日本が向かうべき道筋を問う。
 

津田大介(「はじめに」より抜粋)

「冬の時代」を迎えたように見える日本の文化政策だが、 本書を読めば雪解けが決して遠くないことをご理解いただけるはずだ。 文化に携わるすべての人から、 地方創生に関心のある若い人まで、 多くの人に届いてほしい。 
 
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商品情報

「ニッポンの芸術のゆくえ」
著者:津田大介、 平田オリザ

発売:2021年6月
判型:B6
総頁:208頁
定価:本体2,000円+税

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はじめに 津田大介
第1章 文化芸術と社会

・反知性主義の傾向が見えた10年
・日本と韓国の文化政策の違い
・人は「寂しさ」に耐えられない
・韓国の人材を育てる仕組み
・政治家たちの意識の変化
・民主党政権が残した課題
・中間政党が担う文化政策
・日本の文化発信戦略のあり方
・文化政策をどう評価するか
・2020年代のリーダーシップとは?


第2章 日本の文化政策
・海外アーティストから見た“日本の価値”
・アートで経済は活性化できる
・閉じられたアートを“開ける”
・劇場機構の重要性
・「表現の自由」を、 体を張って守る
・文化芸術と著作権法の関係
・お金は「社会」に還元する
・アートに理解のある経営者を増やせるか?
・ファンドレイジングを活用する

第3章 地方とアートの 可能性
・希望は「地方」にある
・豊岡市と愛知県の取り組み
・関西の文化の停滞
・アーツカウンシル組織の重要性
・アートマネジメントができる人材を育てる
・文化芸術と教育政策
・アートと広報・報道

第4章 あいちトリエンナーレが目指したもの
・あいトリで目指したものとは?
・“雑誌的”にプログラムを組み上げる
・作品の見せ方を工夫する
・構造的な課題を抱えるジェンダー平等
・ハラスメント問題にどう向き合うか
・「不自由展」騒動後に続く問題
・日本人にとっての“天皇観”
・展示再開に向けた取り組み
・あいトリが残したレガシーとは?


第5章 新型コロナ危機と文化芸術のゆくえ

・新型コロナ危機が発生
・危機に対応するリスクコミュニケーション
・まずは“生き残る”こと
・オンラインに可能性はあるか?
・実演芸術の意義を問い直す
・感染拡大で露わになった日本の問題点
・文化政策は省庁を超えて見る
・想像力がアートの未来を開く

おわりに 平田オリザ

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