岐阜県出身SSW/Trackmaker “桃蟹”が、2nd Single「黒い雨」をデジタルリリースした。本作はHIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタルリリースをサポートしている。
終戦記念日である8月15日にリリースされた本作は戦後80年であった昨年2025年に構想が練られ、広島原爆罹災者の体験を描いた井伏鱒二の小説「黒い雨」から影響を受けて作られた。
エレクトロニカを基調に、フォーク由来のメロディーと繊細なボーカルを重ね合わせたExperimental Avan Pop作品。ノイジーなシンセは空気感や感情を描き、ドリーミーなサウンドと刹那的な世界観を織りなす。楽曲で描く題材の悲しみを起点とし、寄り添うような温かさと過ちを繰り返さないための視座を与える作品と言えるだろう。
過去作品は情景を通して心情を歌う歌詞が中心であるが、本作は圧倒的な内省力を発揮したメッセージ性の強いものとなっている。政治や社会情勢などを芸術に取り入れることを嫌厭しがちな現代の音楽業界に一石を投じる作品になるだろう。レコーディング・ミックス・マスタリングは梅木廉が担当した。
また、本楽曲のリリースに合わせてMusic Videoが公開された。カナザワ映画祭2020「期待の新人監督」のグランプリ受賞映画『クールなお兄さんはなぜ公園で泥山を作らないのか』や『宇宙人の画家』を手がけた保谷聖耀監督が、全編手描きのコマ撮りアニメーションで制作。ジャケットアートワークも保谷聖耀監督が手がけた。
桃蟹コメント
日本が終戦から80年を迎えた昨年の夏、自分は戦争についてほとんど何も知らないと気付きました。
近い未来に戦争を経験した方から直接話を聞くことができなくなると思い、慌ててイベントに参加して話を聞きに行ったり、戦争に関わる作品に触れる機会を作りました。
この曲は大きく2つ、小説「黒い雨」と映画「この世界の片隅に」から影響を受けています。
ごく普通の人々とごくありふれた日常の延長線上で原爆が投下されたこと
私は戦争を日常のささやかな幸せを奪うものの究極だと思っています。
何かが壊れる、失われる時の痛みや悲しみ、恐怖を私たちは程度は違えど必ず知っています。その痛みを拡大して想像したら、2度と戦争を起こしてはいけないことや今起こっている戦争を一刻も早く止めなければいけないということが分かるはずです。
戦争で奪われた命の一人一人に名前があって一人一人にそれぞれの大切な人生がありました。
多くの人には家族やその人を大切に思う人もいます。
もしもこの世界で
"自分は愛されていない"
"自分を大切に思ってくれる人はいない"
"親や家族も自分を大切だとは思っていないし、自分自身も自分のことが大切じゃない"
と思う人がいるのなら、私はその人に対して、「あなたは紛れもなく大切な存在だ」とその人が分かるまで何度も伝えなければいけないと思いました。
私自身「親にすら愛されないのなら、この先誰からも一生愛されることはないだろう」と思って過ごした時期があります。
そういう人が、自分は存在していいんだと思える曲をこれからも作りたいです。
大切な自分自身から大切な他者へ、他者にとって大切な人へ、そのまた次の大切な人へと共感の範囲を広げていくことが、誰にでもできる反戦の1つだと考えています。
保谷聖耀監督コメント
楽曲を初めて聴いたとき、「欲望とその代償」というイメージが浮かびました。そこから、古代日本に生きるひとりの農民の少女と、不思議な林檎の木をめぐる物語を考えました。
楽曲から受け取った感情に、何か生々しい手触りを与えたいと思い、今回は、あえて古典的な手法に還ってみることにしました。マルチプレーンカメラを用いた切り紙アニメーションによって、層状に配置された素材からなる独特の空間や質感を目指しました。映像がますます平面的になっている今、そこに「たしかに存在している」という感覚を忘れないでいたい。映像そのものに、もう一度命を吹き込んでみる試みでもありました。
商品情報

黒い雨
発売日:2026年8月15日(土)配信リリース
収録曲:
1.黒い雨
Live Info.
mod presents「TOXIC」2
2026年9月3日(木)柴崎mod
Open 18:20 / Start 18:35
出演:桃蟹 / traumather / Akari Kiki / VOQ / Momose Yasunaga+BAND
チケット:
前売 ¥2,500+1drink
当日 ¥3,000+1drink
学割(年齢問わず)¥500 off
チケットはこちら














