パイロットであり、 作家でもあったサン=テグジュペリと、 芸人であり、 作家でもある矢部太郎が、 68年という長い時を越え共演を果たした、 まったく 新しい『星の王子さま』 が 6月16日 に刊行決定。
矢部が絵を担当した本書は、 3月創刊の コミュニティ型レーベル「キミノベル」 から発売に。 40点以上の挿絵ひとつひとつに矢部の想いが込められており、 新たな『星の王子さま』の世界 に惹き込まれること間違いなし。
この豪華コラボは、 『星の王子さま』の 世界観を壊さずに、 かつオリジナリティ を感じさせる絵が描ける方を探していた編集者が、 本作について 「複雑なことを抽象化して物語にしていて、 すごいなと感じています。 いつか、 こんな本を書けたらいいなと思っています。 」 とテレビ番組で語っていた矢部を偶然見かけて依頼、 実現。 柔らかく優しいタッチで描かれたイラストから、 矢部の作品に対する深い愛情 が窺えて、 なんとも愛おしい一冊になっている。
また、 子どもも大人も読みやすい新訳にし、 ジュニア文庫という形で手に取りやすい判型、 価格設定に。 古典名作をあまり読んだことがないという子どもたちはもちろん、 昔に読んだ大人の方々にも、 自信をもっておすすめ。
「大切なものは、 目には見えない」 。 一度聞いたら、 心から離れないこの言葉は、 作中でキツネが王子さまに言ったセリフ。世界中の人々がいまだ先の見えない状況に、 心と体が疲弊し、 大切なものを見失ってはいないだろうか。 人とのつながりが希薄になりがちなこんな時代だからこそ、 他者に目を向け、 人と人との繋がりを見つめなおし、 思いやる気持ちを、 本書から感じてほしい。 そして矢部が、 改めてこの名作と向き合って込めた想いを、 実際に手に取って感じよう。