平成生まれながら昭和歌謡曲をこよなく愛し、10月21日に昭和初期の流行歌を収録した初のカヴァーアルバム『それゆけ!電撃流行歌』をリリースしたシンガーソングライター・町あかりが、アルバム収録曲より『丘を越えて』のMVを本日より公開。
『丘を越えて』(昭和6年)は 国民栄誉賞を受賞した古賀政男による作曲で、同じく国民栄誉賞を受賞した歌手・藤山一郎との名コンビから誕生した昭和歌謡史に残る大ヒット曲。町あかりのカヴァーバージョンでは原曲のイメージからは一転して、ゲーム音楽風のイントロを搭載し新たな魅力を持った楽曲に変身。MVは自宅でテレビゲームをする町あかりの様子と、ゲーム画面で町あかり似のキャラクターが、レーザーガンでモグラを倒していくという昭和レトロゲーム風な映像に仕上がっている。
カヴァーアルバム「それゆけ!電撃流行歌」は令和の時代からグンと遡って昭和初期の流行歌で構成されています。作曲家・服部良一の代表作で、石坂洋次郎原作の映画とともに大ヒットした『青い山脈』(昭和24年)はエレクトロポップ風に生まれ変わり、ヒップホップなトラックに載せた三木鶏郎の傑作「東京チカチカ」(昭和26年)やシティ・グルーヴィなサウンドを纏った「港が見える丘」(昭和22年)、敗戦間もない日本国民に元気を与えた『憧れのハワイ航路』(昭和23年)など、昭和の傑作曲が現代的なサウンド・アプローチと町あかりの確かな歌唱力によって、令和の時代にまた新たな輝きを放って蘇っている。
中でも昭和11年に公開された新興キネマ作品「初恋日記」の主題歌の大ヒットワルツ歌謡『花言葉の唄』では「泊」というユニットでボーカリストも務める山田参助とのデュエットも披露。町あかりと新進気鋭のトラックメイカーによる時代に風穴を空ける電撃的流行歌集となっている。