オルタナティブな音を鳴らし続けるバンドGEZANのフロントマンにして、 自主レーベル「十三月」運営、 フリーフェス「全感覚祭」の主催、 映画出演など、 ボーダーレスな活動で注目を集めるマヒトゥ・ザ・ピーポーによる初エッセイ集が、 11月17日にイースト・プレスより発売。
2019年に初小説『銀河で一番静かな革命』を発表した著者が、 2018年から2年にわたり綴った文章が1冊になった。 カバーと口絵の写真(21点)は写真家・佐内正史による撮り下ろし。
GEZANマヒト、 時代のフロントマン。 眩しいだけじゃない光の記録。
いつ、 どの部分を遺書として切り取ってくれても構わない。 あなたがあなた自身である限り、 誰にも負けることはない。 オリジナルでもフェイクでもいい。 ただわたしであればそれだけでいい。 八月の盆踊り、 桜の咲くアメリカ、 厄が落ちたフジロック、 辺野古の黒い煙、 躊躇ないハビギス、 溢れる渋谷、 破壊の日。 アイフォンに届いたできたばかりの曲、 手を振って別れた道、 たくさんの好きな人たち――。 できるだけたくさん光を集める。 絶望に追いつかれないように。
イントロより
三十年ほどの時間を数えた今でも、 わたしは一つずつその懐かしい光を集めている。 母親より前に見たその光を探して旅をしている。 その光はどうやら眩しいところだけにあるわけじゃないみたいだ。 寂しくて、 悲しくて、 そんな日の差すことのない静かな場所にも光は咲いている
写真 佐内正史
商品情報
Live Info.
発売記念イベント開催
11月18日(水)には青山ブックセンターにて写真家・佐内正史さんと、 12月1日(火)には新宿ロフトプラスワンにて作家の燃え殻さんとトークショーを予定しています。