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瀬戸内寂聴、緊急出版! 『寂聴先生、コロナ時代の「私たちの生き方」教えてください!』発売!

2020.07.28

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「100年近く生きてきた最晩年にこのような悲惨なことが身の回りに起こるとは、 夢にも思わなかった。 あの酷い戦争と匹敵するくらいの大事件である――」
 
法話が再開できない今、 緊急出版。コロナ自粛の3カ月何をしていたのか、人と会わない生活は先生の心にも何か影響があったのか、戦争や3.11と今回のコロナは何が違うのか、今回のコロナ禍、 仏教としてとらえたとき、 どう思われているのか。“目に見えない敵”新型コロナは「大きな変わり目になる」という寂聴先生。 家族、 仕事、 お金、 子育て、 教育、 政府、 芸術、 愛、 夢、 孤独……。 2019年末に母親になったばかりの秘書・瀬尾まなほが「withコロナ時代の心がまえと幸せの育み方」について聞く特別法話。
 
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【「まえがきにかえて――『誰もいない、 静かな98回目の誕生日』瀬尾まなほ」より】(一部抜粋)
誰もが想像できないことがいま起きていて、 「当たり前だった日常」が遠い昔のように感じてならない。 真夏にマスク着用なんて、 いままでならば考えられない。 みんなが思うことはひとつ──いつになればコロナは消えてくれるのか。 (中略)年内で収束する? 来年になれば以前のような生活が送れる?寂庵にも先生宛てに、 この漠然とした現状を不安に思う声がたくさん寄せられた。 こんなときだからこそ、 先生の言葉を待っている人がたくさんいるということを強く実感する。 今回のこの危機により私はいままでの自分の考えでは生きていけない気がした。 何が自分にとって価値を持つのか、 幸せとは、 豊かさとは何か、 思い直すときが来ている。 (中略)ひとりの人間として、 母親として、 先生に問いかけてみた。 およそ100年間生きてきた先生は、 今回のコロナ危機を、 作家として、 宗教者として、 どう見て、 どう感じているのか。 「昨年死んでいたら、 こんなこと知らずにすんだ。 こんなことが起きるなんて本当に思いもしなかった」と言う先生に、 率直に聞いてみたい。 先生、 私たちはいったいどうすればいいのでしょうか?新型コロナウイルスとこれからの私たちの生き方について、 教えてください!
 
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【「あとがき 人間の英知のすべてをかけて 瀬戸内寂聴」より】(一部抜粋)
100年近く生きてきた最晩年にこのような悲惨なことが身の回りに起こるとは、 夢にも思わなかった。 あの酷い戦争と匹敵するくらいの大事件である。 私の生まれた二年前にスペイン風邪という感染症が世界を駆け巡った。 婚約者をスペイン風邪に奪われた女性が母の友人にいて、 訪れる度に泣いていたのを幼いながら覚えている。 人をそれほど不幸にする病気があるということが、 心に刻みつけられたが、 自分の生きている間にそんなに恐ろしい病気がふたたび身の回りにせまっているなどとは想像も出来なかった。 あれから世の中はあらゆる点で予想もつかないほど進歩している。 それなのに、 こんないまわしい病気を防ぎきることも出来ないとは――。 人間の英知のすべてをかけて一日も早くこの怪物を退治してしまわなければ――。 しかし、 人間の英知は必ずこういうウイルスを退治する力を持つだろう。 
 
 

商品情報

『寂聴先生、 コロナ時代の「私たちの生き方」教えてください!』
著者:瀬戸内寂聴、 瀬尾まなほ

発売:光文社
発売日:2020年7月29日(水)
判型:B6変型判ソフトカバー
定価:本体900円+税

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