特殊漫画家・根本敬が挑んだ巨大絵画完成までを、 『ナガサレール イエタテール』(太田出版)などで知られる人気マンガ家のニコ・ニコルソンが追いかけた、 アートの現場のルポマンガ。 現代美術家・会田誠が指南する絵画の技法と表現にも注目。 現代美術の専門誌『美術手帖』の人気連載がコミックになって登場。
「ゲルニカ計画」とは、 特殊漫画家・根本敬が“個人の意思を超えた大きな何かに突き動かされて”、 ピカソの《ゲルニカ》サイズ(349×777cm)の絵画を描くプロジェクト。 現代美術家・会田誠が画材アドバイザーを務めた。 本書は、 『ナガサレール イエタテール』(太田出版)などで知られる漫画家ニコ・ニコルソンが、 根本が絵を完成させるまでを追うルポルタージュである。
マンガでは、 根本や会田の芸術と向き合い方が垣間見えるほか、 会田が教える絵の具などの画材の取り扱い方、 キャンバス張りやドローイングといった実践、 ピカソの《ゲルニカ》の歴史まで、 美術にまつわるユニークな知識が散りばめられている。 会田誠による表現と技法の実践的アドバイスは、 アーティストを目指す人も必見だ。
連載全12話に加え、 巨大絵画ができるまでを追ったドキュメントフォト(撮影・江森康之)、 スペイン美術研究者・松田健児による根本敬とゲルニカ論、 ニコ・ニコルソンによる単行本限定の描き下ろしマンガを掲載。