女装家ミッツ・マングローブの週刊朝日人気エッセーが初の書籍化された。羽生結弦、 小泉進次郎、 星野源、 嵐、 マツコ・デラックス、 松田聖子……独自の審美眼で75の人とトピックを選び、 “斜め上から目線”で観察した論評を、 愛と毒を込めて綴っている。
アイドルに限らず、 歌手やタレント、 俳優からアスリートや政治家まで、 旬のあの人が輝くワケを、 ユーモアを交えて、 “女装家ミッツ”独特の表現で綴った。 2016年5月から始まった連載「アイドル性(さが)せ!」を書籍化。 一筋縄ではいかない週刊誌読者たちを、 その語感と文章でうならせてきた連載の中から約75本を厳選し、 さらに加筆修正。 いわゆるタレント本とは一線を画す、 味わい深いエッセーだ。
羽生君のスゴさは、 例えば『転倒したシーン』を、 瞬時に『立ち上がるシーン』に変換させてしまう『ヒロイン力』です。 (中略) 羽生結弦は女優です。
-男には理解る? 羽生結弦のウマ味 より
星野源、 涼しい顔をしていて、 エロをまき散らしているのです。
―究極の勝顔・星野源 より
さらに芸能人を題材にして、 社会的なテーマにも発展。 例えば、 当事者としてLGBT問題に切り込んだ「保毛尾田保毛男を狩る、 分別できないひとたち」、 沖縄の戦後をテーマにした「14歳の安室奈美恵が歌った沖縄の戦後『ミスターU.S.A.』」など 決してほかの人には真似できない、 ミッツ・マングローブならではの批評を展開している。