音楽家として高い評価を受け、書き手としても注目を集める著者による、これまでの集大成となる待望のエッセイ集、寺尾紗穂 『彗星の孤独』 2018年10月17日頃発売予定。
私も父も彗星だったのかもしれない。暗い宇宙の中、それぞれの軌道を旅する涙もろい存在。ふたつの軌道はぐるっと回って、最後の最後でようやく少しだけ交わった。そんな気がした。――「ふたつの彗星」
遠くて遠い父、娘たちのぬくもり、もう会えない人と風景――未婚で3人の娘を産み、結婚と離婚を経て、シングルを生きる現在。ひとりの人間として、母として、女として切実に生きる日常を、世界を、愛おしく、時には怒りにも似た決意を持って綴る。闇から明かりさす世界に向かう、光のような言葉。
亡くなった父親について書き、大きな反響を呼んだ「ふたつの彗星」をはじめ、新聞、雑誌、ウェブ、これまで様々な媒体で書いた文章の他に、大幅に書き下ろしを追加。唯一無二の文章家によるエッセイの到達点。(撮影:植本一子)
商品情報
寺尾紗穂『彗星の孤独』
2018年10月17日頃発売予定
定価:本体1900円+税
発行:スタンド・ブックス
仕様:四六判 仮フランス装
320頁/ISBN 978-4-909048-04-2 C0095