初期あぶらだこのリズム隊である HIROSHI(Ba)とMARU(Dr)[ex.LIP CREAM、LAUGHIN' NOSE]、世界初の女性ハードコア・パンクバンドとして80年代に活動したTHE NURSEのNEKO(Vo)から成るスーパーバンド、D・O・T。
2013年にデビュー・アルバム『Desert Of Tomorrow』を発表、翌年には早くも2ndアルバム『a hardcore date with neko』をリリース(この2ndアルバムにはGAUZEのギタリスト・MOMORINが参加、ライブメンバーとしてもプレイし話題となった)するなど、コンスタントに会心作を発表し続けてきた彼らが、待望の3rdアルバム『BIRDS EYE VIEW』を7月5日(水)に発売する。
ハードコア・パンクとアラビアン・ミュージックを融合させた“アラビック・ハードコア”という前代未聞のオリジナル・スタイルを1stアルバムで確立、徐々にアップデートを遂げ楽曲のレンジを拡げてきた彼らの最新作は、過去最高にアレンジの素晴らしさが際立つ。
大胆に展開するもどの曲にもどこかしらにキャッチーさがあり、不思議なパワーフレーズが鮮明に耳に残る。ライブでは基本ギターレスであるが、本音源ではベースのHIROSHIがギターも担当。一部ではドラマーのMARUもギターをプレイしているのは非常に貴重であり、よりハードなアレンジが施されている(「CARPE DIEM」「岸壁の母(セリフ入り)」「砂漠の月」)。
アルバム・タイトルの『BIRDS EYE VIEW』とは、空を飛ぶ鳥の視点のように高いところから見渡す“鳥瞰図”という意味を持ち、この“達観”とも言えるコンセプトに貫かれた今作には、連綿と続く命への希望と祈りが深く込められている。
歌詞は、パンクの本質とも言える社会に問題提起するテーマが多いのだが、安らかな気持ちを綴ったピースフルなものもあり、その言葉のどれもが凛として力強い。中でも印象的なのは、戦争の悲惨さをストレートに唄った「岸壁の母(セリフ入り)」。NEKOの豊かな表現力、そして台詞パートのインパクトは圧巻だ。
HIROSHI のメロディメーカーとしての才能が本作でも遺憾なく発揮され、パンク、ハードコアというジャンルの域を超越し飛翔を遂げた、60分に及ぶ渾身の大作と言えるだろう。
商品情報
D・O・T 3rd Full Album
『BIRDS EYE VIEW』
diskunion/ANKH records ANKH004
定価:2,407円+税
2017年7月5日(水)発売
【収録曲】
01. YA SALAM
02. CARPE DIEM
03. HALEF TOALAF (BE DIFFERENT)
04. LESS IS MORE
05. WHILE THERE’S LIFE,THERE’S HOPE
06. DESCENDENT OF GODDESS
07. 岸壁の母(セリフ入り)
08. 砂漠の月
09. DEJA VU
10. REBIRTH
11. NICE DAY
12. BIRDS EYE VIEW
13. BLUE BIRD
Live Info.
D・O・T『BIRDS EYE VIEW』Release GIGS
7月9日(日)渋谷 CHLSEA HOTEL(ワンマン)
7月22日(土)高円寺 ShowBoat
7月29日(土)池袋 手刀
8月11日(金)新宿 Live Freak
8月26日(土)横須賀 かぼちゃ屋
9月9日(土)香川 高松RIZIN